2000.7.16 板橋キャススポーツクラブ

小国ジム主催興行

この観戦記は、フィニートの完全な主観か妄想です


 前日、笛吹選手との試合後一週間と経たないうちにオーエンジャイに出場し、疲れ切っていた私フィニート。しかし、今日はNJKFヤングファイト。オーエンジャイ戦士も多数出場するとあって、やはり行かないわけにはいかない。デジカメでちょいと遊びたかったし。。。
 意外にも石毛慎也も行くという。昨年安城市で行われた笛吹丈太郎戦のビデオがようやく手に入ったとの連絡が入ったのだ。この試合のビデオを今まで心待ちにしていた石毛慎也。現在、テスト期間中であるが、足を運ぶ気になったというわけだ。
 今回のレポートは、オーエンジャイ戦士を中心に私の勝手な選り好みでお届けする。しかも内容はメモなしの記憶だけを頼りで書いている。間違ってたらゴメンね。

 会場に着くと、ちょうど第一試合が始まるところだった。

客席最後部から写した感じは、右のような感じ。ほとんど満員状態だったが、空調がなく、かなり暑かった。 客席はこんな感じ

第1試合 藤原国嵩(拳之会) 対 獅子丸修平(小国)

 注目の初参戦・拳之会・藤原選手のデビュー戦。グローブ空手で数々の実績を誇る藤原(よく知らないんだけど)。その実績がキックボクシングの、しかもプロのリングでどれだけ通用するか注目の試合であった。
 グローブ空手とキックは、似ているようでかなり違う。短期勝負と長期戦との違い。首相撲の有無。ローキックの重要度(グローブ空手ではローはポイントにならないし、パットつきで2分だからほとんど意味を持たない)‥‥など、いろいろ挙げていけばキリがない。
 そんな藤原と対するのは、小国ジムの獅子丸選手。小国ジムといえば、空手の天敵・ムエタイスタイルの選手が多いジム。これは注目だ。
 序盤、グローブ空手のときのようにガンガンパンチを放っていく藤原。やはりパンチのキレは抜群だ。対する獅子丸も重いキックで応戦。「これはイイ勝負になりそうだ」との予感がした直後、藤原の右ストレート一閃。いきなりのダウンを奪った。
 このまま決着かと思われたが、獅子丸も負けてはいない。相変わらず、蹴りはいい感じで入っており、若干盛り返して1R終了。長期戦になれば逆転もあり得る展開。
 2R、打ち合いは不利とみたか、首相撲に行く獅子丸。それに対して、藤原はつき合わずパンチを放っていく。そして、顔面へのパンチの防御で空いたボディーに、ボディーフックがぐさり。獅子丸ダウン。立ち上がってきたものの完全に効いてしまった状態。後は藤原の独断場。3ダウンを奪って快勝した。
 今後、藤原の相手はどんどんレベルが上がってくるであろう。真価が問われるのはこれからだ。一階級下だが、フライ級のホープ、押川童子丸とのバチバチ対決が観たい!

第2試合 皆川義彦(PIT) 対 阿部隆史(仙台青葉)

 オーエンジャイでオリンピック名取との激闘を、大空中戦で制した皆川。その個性をこの日もいかんなく発揮。飛んで跳ねて、プロデビュー戦を飾った。
(ちょっと写真ぶれてしまいました)
皆川

 

第7試合 目黒勇気(小国) 対 山内 章(ウィラサクレック)

 フィニート的この日のメイン。両者ともオーエンジャイ常連組。両者ともまだプロ未勝利。生き残りをかけたサバイバルマッチだ。
 両者とも応援したいが、付き合いも長く一緒に練習したこともある山内サイドの応援に回る。
 技術で勝る山内、気迫で前に出る目黒の好勝負となったが、2R山内がハイキックでダウンを奪い逃げ切った。
 試合後リング上で投げキスをするなど調子乗りまくりの山内。「勝利の感想は?」と聞いたところ「うれし〜! チョー!」アホな女子高生並みのコメント。キミ、プロでやってくんならもうちっと語彙を増やしなさい!
山内 章

第9試合 太田英夫(ウィラサクレック) 対 大樹(小国)

 オーエンジャイ常連の太田に対し、一度参戦経験のある大樹。蹴りの大田にパンチの大樹という展開。経験で勝る大田だが、攻撃はすべて単発で畳みかけられない。技術で勝るが、相手を飲み込むような気迫が前面に出ない。どちらかというと大田優勢だったが、自業自得のドローに終わった。

 石毛先輩の「あれじゃあ勝ちはつかねえっすね」との冷静な一言を大田さんに贈ります。

第10試合 山本雅美(北流会君津) 対 渡辺秀策(小国)

 オーエンジャイでの山内章との激闘が記憶に新しい渡辺。序盤からまるで「蹴りを忘れたカナリヤ」のようにとにかくパンチ!パンチ!パンチ! その強引さ、無茶苦茶さといったら玉城良光を観ているようだった(質はだいぶ違うけど)。相当蹴りを食らっていたが、手数でなんとか判定をものにした。しかし、高津親分は怒っていたよ。
 一度、玉城良光のビデオを観ることをおすすめする。
渡辺秀策

第11試合 ムラサメ研究所(小国) 対 北田正人(ウィラサクレック)

 この日一番の収穫。前回は、2戦目で4戦全勝の川津とマッチメークされるという不運を味わった、謎のリングネームを持つムラサメ研究所。しかし、その実力は確かなものがある。
 そのムラサメを北田は序盤から圧倒。とてもじゃないけどデビュー戦とは思えないインサイドワークと重い蹴りを繰り出す。「単発だぁ」と思っていたら、効いた攻撃が入ったら、ラッシュもかけられる。グッド!
 目線を切って下がるのを多用しすぎるきらいはあるが、デビュー戦としては150点だろう。
 フィニートは北田選手のファンになりました。サインください。

 今度オーエンジャイにも出てね。

北田

 この日の会場では、いろんな選手を見かけた。

何をしてるんだか

キック界1訳のわからん人、日本キック連盟の大塚一也選手を発見。常にシャッターチャンスを狙っていた。ちなみに本人曰く、左の写真はパンチラを狙っているそうである。
キック界一相性の悪い 笛吹丈太郎と野崎勇治。キック界1相性の悪い二人の記念すべきツーショット。再々戦の日は来るのだろうか!? 笛吹選手はなんと、「オーエンジャイに出場したい」と言っていた。
こんなとこで勉強せんでも 石毛慎也は、つまんない試合とみると、会場の片隅で試験勉強にはげんでいた(ヤラセなし)。選手のみなさ〜ん! くやしくないですか〜???
彼女募集中

なぜか鼻をかんでいる安川選手と、林亜欧選手。「KICK WORLD」で「彼女募集中」と宣言していた林選手。しかし、反響はゼロ!らしい。

改めて

 彼女大募集中!

だそうです。男なら誰でもいい人、いまがチャンスです。

広川

小国ジムの広川選手を発見。一週間前KO負けしたばかり。恥ずかしそうにカメラにおさまっていただいた。復讐に期待しよう。

今度飲みに行こうね。

 試合後、某氏と「雪印乳業の今後についてディスカッションしよう」ということになり居酒屋に入ったところ、KICK WORLD主宰rihabilly氏と、メーリングリスト主宰ひらばやし氏と遭遇。一緒に「雪印乳業」の議論に参加してもらった(大ウソ)。

 そこへ会場の片づけが終わった小国ジム勢登場。その中にはソムチャーイ高津氏の姿も。ソムチャーイ高津といえば、NJKFライト級の重鎮。リング上で気持ちを表現できる、とても貴重かつ魅力的なナックモエだ。まあ、近いうちに私と試合をすることになるだろう。
 私は基本的に、試合をする可能性のある選手としゃべるのはなるべく避けるのだが、この日は小国ジム初の自主興行成功というめでたい日。そんな細かいことは冷たいビールで流して、歓談させていただいた。

 高津氏はときおりため息を混ぜながら、小国ジム勢の各試合についてコメントをしていた。あまり満足のいく内容ではなかったらしい。でも、本当にジムのことを考えているのだなあ、と改めて感心した。
 小国ジムのヤングな諸君! 高津親分を悲しませるような試合は今後しないように。。。

 ともあれ、小国ジム初の自主興行。無事終わってごくろうさまです&おめでとうございます。

高津&カノコさん

気がついたら、女性をナンパしていたソムチャーイ‥‥ってのは嘘で隣は愛妻です(恐妻という噂も‥)。

本番もこんな感じで。。。

野崎のヒジに悶絶するソムチャーイ。本番もこういう展開になる‥‥かなぁ!?

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