Part3
とにかく勝たなきゃ!
苦難の3回戦ボーイ時代97.2.26
対 スパーク吉田(仙台青葉) 1RKO勝ち待ちに待ったデビュー戦。でも、決まると怖かったデビュー戦。ミットは主にウィラサクレック(現ウィラサクレックジム会長)さんが持ってくれた。来れないときには小林聡さんが持ってくれたりもして、絶対勝たねばと思っていた(いつもそう思うが…)。
対戦相手はスパーク吉田。「何がどうスパークするのだろう?」と不安な気持ちもあったが、「小林さんよりパンチは強くないだろう」「延藤さんよりヒザがうまくはないだろう」とポジティブシンキングに成功。ものすごくリラックスしてリングにあがれた。これもオーエンジャイ効果か!?
ちなみに右の写真は当日のパンフレットに載った写真。ジャニーズ系の仕上がりに私は満足した。リングに上がる前、小林さんから「下から崩してけ」とのアドバイスをもらう。その通り、まずローで入る。すかさずウィラサクレックさん「ゆっくり〜ゆっくり〜」の声でさらにリラックス。ローを効かせて、右ストレートが入り、ヒザで詰めて、一回目のダウン。小林さんが「上入るぞ!」って言ったので、右ミドルのフェイントから右ストレートを打ったら、その通りにジャストミート。ヒザでラッシュをかけたら、レフェリーがストップ。歓喜のあまりコーナーポストに駆け登ったが、よく考えるとそこは敵方のコーナー。慌てて降りた。
このデビュー戦の勝利は嬉しかった。こう真っ白に喜べることはもうないでしょうね。今は勝っても「もっと上を目指さなきゃ」とか「カメラはどこだ?」とかよけいなことを考えてしまうので。
人生最良の瞬間!?
97.7.21
対 藤井猟(仙台青葉) 於宮城県スポーツセンター 3Rドロー2戦目は仙台遠征。イヤな予感がしたがその通りになった。前夜は仙台のホテルに宿泊したのだが、頭の中で100戦ほどこなしてしまい、まったく眠れず。同室の井上玄斗はぐっすり眠っていたはずだが、起きたのは午前11時。別室の松浦信次さんと川村幸雄さんもほぼ同様。会長は、酔っぱらってへべれけ…で、なんと北星軍団全員朝飯にありつけず。
そんなこんなで試合は最悪。
柄にもなく、1Rからラッシュを仕掛けた私。見まごうようなパンチの嵐、マシンガンローを当て、相手を追い込む。1Rは確実にとった。
しかし、そこでスタミナ切れ。2、3Rはただヘロヘロになって試合が終わってしまった。でも、「1Rとったから勝っただろ」と思ったら、1−0のドロー。まあ、内容が悪かったし、敵地だから仕方ないけどね。
97.10.11
対 新井光男(一心館) 3R判定勝ちこの選手強かったです。離れた距離での打ち合いでは向こうのほうが一枚上。ローはバンバン入れられ、パンチも食らった。こりゃあかんということで、ヒザをからませながら前へ出ていった。首相撲は苦手なようだったし、試合経験はこちらのほうが上だろうからか(オーエンジャイがあるので)、徐々に向こうがばててきた。3Rはひたすら押してロー。たまにヒザ。なんとか判定勝ちを収めた。
でも、ローは結構効かされていて、試合後は一人でリングを降りれなかった。我慢比べで勝てたという点で、自分の中ではベストバウト。
このころからセコンドにはダイナマイト延藤氏が。一時期はほんとマン・ツー・マンに近い形で世話になった。今は毎週土曜日、闘魂注入されています。
勝った選手とは思えん
98.1.25
対 関博司(名古屋JKF) 1RKO負け関選手がどうこう言うより、私が根性無しでした。1Rにボディーで倒れちゃねえ。チケット買って見に来てくれた方、申し訳ありませんでした。
98.5.31
対 シンゾウ・バーンソンホン(ウィラサクレック) 3R判定勝ち負けた後なので、絶対負けられない試合。ウィラサクレックジムには、何度か出稽古に行ったことがあり、シンゾウとも練習したことがある。この選手、とにかく首相撲が強い。うまくはないが、強い!
負けられない私としては、首相撲は徹底的に避け、ローローロー!!!。ようやく3R終了間際にダウンを奪い、勝利。ホッとしました。
98.7.23
対 ボブ藤井(仙台青葉) 3Rドロー藤井猟改めボブ藤井。昨年の仙台で引き分けた選手だ。この試合ビデオで見てくれ! 終始私が攻めていたが、とくに3Rは首相撲で押しっぱなし、ヒザ入れっぱなし!! でも、ドロー。試合後は藤井君が謝ってくれたほどひどい判定だった。NJKF側ではこの判定が問題になったようで、審判の講習をやり直したようだが、私の一勝は永遠に戻ってはこない。
98.12.25
対 孫悟空丸山(小国) 3R判定勝ち「3回戦なのに、如意棒持って入場すんな!」と言いたいが、丸山くんはいい人なので言わない。試合は、1Rパンチで攻める私。2Rローが当たるので、ローに方針転換。ダウン寸前までいくが、倒せず。3Rは向こうが首相撲勝負できたので、受けて立つ。顔面ヒザも何発か入る。文句無しの勝利だったが、スタミナがねえ。このころから10キロ近い減量を強いられていて、ライト級への転向を真剣に考え始める。
99.3.22
対 加藤秀樹(横浜征徳会) 2RKO勝ち相手の加藤選手は3戦3KOという脅威の戦績の持ち主。この興行からNJKFに参戦してきたので、一度も試合が見たことがなくちょっと不安だった。でも、やってみると首相撲には無策の選手であることが判明。早いとこ5回戦に上がりたい私としては、冒険は避け、ひたすらヒザ!! 2Rに3回のダウンを奪いデビュー戦以来のKO勝ち。試合後、「俺が野崎だ覚えとけ!」と叫んだが、誰も聞いていなかったようだ。