第2話 下関の逆襲

夜の(倉敷の)六本木で豪遊をした夜が明けると(当然、小川会長とはクラブで遊んだ後、また腹ごしらえに行ったことは言うまでもあるまい)、我々は下関へと向かった。新幹線で小倉まで行き、そこから普通電車で下関駅へ戻るのである。昨日は四国に人生初上陸した私だが、この日は九州にも上陸したわけだ(初上陸ではないが)。

下関駅。人生で何度目の利用か記憶が定かでないが、一つだけはっきりと覚えていることがある。「駅のうどん屋がうまい」っていうことだ。改札をおりて眺めた光景は、まったく記憶にない。何度もきているはずだが、思い出せない。うどん屋も改札の目の前にあるのだが、これがおいしかったうどん屋か確信が持てない。だが、ここしかないので入ってみた。メニューを見た瞬間、思い出した。「たしか、肉うどんがうまかったはずだ」。その直感を信じ、肉うどんを食べたのだが、一口食べた瞬間「これだよ、これ!!!」と味を思い出した(気がした)のだ。1000円出しても食ううどんかというとそうではないが、駅の立ち食いそばや(うどんや)のうどんとしては激うま。柴又駅前の立ち食いそばやの350円のラーメンがなぜかかなりうまいのと、双璧である。

ちなみに、さすが下関。メニューに「ふく天うどん」(400円)なるものがある。ふぐの天ぷらうどんである。下関では「ふぐ」を「ふく」と呼ぶ。「福を招く魚」という意味があるらしい。(参考:下関とふく

さて、腹ごしらえを終えた一行(といっても二人だが)は、目指すフィニート母の実家に向かった。ここには今、フィニート母の母、つまりは野崎軍団の総統閣下であるおばあちゃんが独りで暮らしている。おじいちゃんが死んだのが、私が中3だかのときだから、そのとき以来独りで暮らしているのである。で、私が下関に来るのは葬式以来なので、いまだ墓参りもしていないという不届き者なのである。

タクシーで目的の家についたのだが、周りの景色の小さいこと。記憶の中での2分の1スケールで景色が存在している。そんだけ、私もでかくなったっちゅうことなのだろう。無事、墓参りも済まし、フィニート、飼育係、総統閣下の三人は、今晩の宿泊先に向かった。総統閣下のイキな計らいで、今晩はホテルに泊まることになっていたのだ。なっていたといっても私は何のことやらわからなくて、手配は全部任せていたのだが、いったらとんでもないところであった。
「海峡ビューしものせき」という国民宿舎に泊まることになった。国民宿舎、つまり国民の税金を使って建てられた施設なのだが、「なのに」なのか「やはり」なのか、ホームページのダサさとは裏腹に、施設は豪華、風呂は立派、部屋から見える景色はあんた、↓↓↓↓こんなんである。

そりゃ「海峡ビュー」だわ。。。

正直、下関をなめていた。萩に比べると何もないところだと思っていたのであるが、どうやらそんなことは無さそうだ。この景色見せられたら、いろいろ観光したくなるってもんである。私と飼育係は宿につくや否や、ばあちゃん放っておいて、観光にでかけたのである。

第3話につづく(予定)