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Updated 2007.10.14


2006.10.07

今回の旅は10月。まだ台風が心配な季節だけど
Moody Blues をロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで見たい!という夢のため。
Status Quoは、例えばウェンブリーで見たいなんてことには、別にこだわらないけれど
Moody BluesはぜひRAHで見たいと思っていたので、とっても楽しみ。

関東地方は前日6日は大荒れの天気だったので羽田空港までの便は大丈夫かな?と
少し不安だったけど、全く問題はなく、スムーズに羽田に到着。
連休のためか国内線も空港も人が多くてリムジン・バスも満席。
事故か何かでいつもの高速道路は渋滞しているから、とアクアラインを走ったリムジン・バス。
初めて通るので嬉しいなぁ、なんて思ったけど地下道が長いし、もう真っ暗なので何も見えない。
それでも全く渋滞はなくスイスイと走ってくれた。
地下道から外に出ると、そこは満月の海の上。
まんまるの白く明るい月の光が暗い海に映り、う〜ん、なかなか・・・・・不気味。
1時間半で成田空港に到着したが、脇道から空港の入り口の検問ゲートの近くに出たのでびっくり。
空港からのホテル・バスも満席。立っている乗客が10人くらいはいた。私もその1人。
無事にホテルにチェック・イン。明日からの旅行に胸ワクワクでおやすみなさ〜い。


2006.10.08

朝のホテルでの飛行機のチェック・インは6時30分からなので早目にカウンターに行こうと早寝をしたら、
4時半すぎには目が覚めてしまった。
また無理には眠れそうもないので起きて、ゆっくりお風呂に入った。朝風呂なんて贅沢だな〜、しあわせ。
6時15分にチェック・イン・カウンターに行くと、すでに長蛇の列。皆さん早起きですな〜。
でも、列の長さの割には意外に早く順番が回ってきた。グループが多かったためかもしれない。
永遠にチェック・インしているような客も、ほとんどいなかった・・・1組だけ、ね。
カウンターの女性職員さん、私の航空券を確認しての第一声 「 お客様。誠に申し訳ございませんが・・・。」
おいおい、いきなり何事だよ。ちゃんと運賃は払っているだろ。でも、問題はそういうことではなかった・・・もちろん。
彼女の次の言葉は「 ロンドン行きは出発が2時間半遅れます。」・・・ったく、またかよ。
理由は機体のやりくりができない、とのこと。どうやら前々日の大荒れの天候のために大混乱だった空のダイヤ。
成田空港開港以来の最大の欠航便、他の空港への着陸。2日間でも収拾できないのは、さすがに国際線??
前々日の出発や到着にしていなかっただけありがたい。2時間半遅れても飛ぶのは飛ぶ・・・だろうね!?
前回と違って、前もってわかっている方が気が楽か。それに、まだホテルだし、ゆっくりできるというものだ。
それに今回はロンドン泊なので前回のように翌朝5時起きってこともないし、ありがたい。
2時間半くらいの遅れならヒースローからは地下鉄に乗れるし、ホテルには午後9時前には着けるだろう。
そして、チェック・インを終えたとき、「 空港でお食事券をお渡ししております。」だって。
また空腹は危険、の日本航空の作戦ね。

2時間半の遅れ、ということで、朝食もゆっくり。それから部屋に戻って新聞を丹念に読んだ。
10時過ぎにチェック・アウトをして成田空港へ。
なんでも、この日は反対集会とやらで入場制限中だったが、何も変わらないよーな・・・・
ホテルでの航空機へのチェック・インは1時間ちかく並んだけど
空港内のチェック・インの列はものすごく長かった。連休だからね〜。
カウンターでお食事券なるものをもらった。エコノミー・クラスは1,500円。
空港内の売店をブラブラ見て回るうちに少し空腹を感じてきた。
離陸時刻は2時半過ぎだし、お昼には少し早いが腹ごしらえ。
ソバが食べたくて店を探す。”エビおろしソバ”なるメニューが、とある店の前に書いてあった。
これにするか〜と思ったが、良く見るとその店は讃岐うどんの店。うどん屋ではうどんだよな〜。
海老天おろしうどん、というのもあったが、海老天うどん、というのが私の中ではピンとこない。
天ぷら、とくればソバ、みたいな気がして、結局、とろろとかまぼこが入ったあっさりとしたうどんに決定。
麺がシコシコしていて、とってもおいしかった。ありがとう、日本航空さん。

ウロウロするのも飽きたし、食事券もありがたく使わせていただいたので早目に出国することにした。
だって、あのチェック・イン・カウンターの列が、出国の列になるんだろうからね。
南ウィングは長蛇の列だったが、北ウイングはスイスイ抜けられた。なんで?
出発ロビーの店もチェックしたが、特に収穫なし。出発ゲートはまだ人はチラホラで、飛行機もいない。
12時半過ぎに飛行機が到着して、お客さんたちが降りてきた。
その後、出発準備で忙しい飛行機を眺めながら Audioslave の新作を聴いた。こういうのは文句なし好き。

午後1時40分、また翼の下で数人がゴチャゴチャやってる。気になるな〜。
それに機内から脚立を持った人が数人出てきた。なんで脚立?いろいろなものに過剰反応している私。
アナウンスでは今からパスポートを確認するなんて言ってるけど、前回も土壇場で遅れるって言ったしな〜。
なんか、いまいち信用できなかったりして・・・でも、どうやらOKみたいで、みんな道具を片付けて機体から離れていった。
その後は不審な動きはなく、無事に2時30分に出発。ありがたい。
ほぼ満席なのに私の隣の席は空いている。嬉しい。
でも、今回は前の座席に少しぐずっている赤ちゃんがいて、若いパパが懸命にあやしている。
前回のマンチェスターまでのフライトでの疲れを知らないお子様ではありませんよーに、と祈らずにはいられない。
そして、どうやら近くに "香水で臭い"人がいるみたい。
香水が苦手な人間にとっては、香水は"香らない"、ただ "臭い!"だけ。
しかし、食事はおいしく、エコノミー・クラスでの赤ワインがなかなか私好みで幸せである。
前の赤ちゃんは、よく泣いていたが大泣きすることもなく平和。
今回は映画がいまいちだったので結構眠った。いつものようにロンドンまで全く苦にならないフライトだった。

特に変わったこともなく、午後6時35分にヒースロー着。またしても一番端に降ろされたので楽しいウォーキング。
入国審査は長蛇の列。そこを抜けるのに約1時間。
とてもしつこく質問されている人が数人いた。入国審査官にもよるのかもしれない。
私が当たった審査官は黒人の、そんなに若くない女性。
「何日の予定ですか?」「1週間です。」「休暇ですか?」「はい。」・・・とお決まりの質問の後
パスポートをパラパラと見た彼女、眉を上げて 「 Oh・・・。」だって。
HEATHROW のスタンプがたくさん、というより、成田とHEATHROW のスタンプ しか押されていないパスポート。
「友達がいるの?」と聞くので「 No, I love music .」と言うと、それだけで「 Ah...」とニッコリ笑ってくれた。
「 For music concerts.」と続けたら「 OK.」とニコニコしてスタンプを押して通してくれた。
やっぱり、Music という言葉は効果抜群。Moody BluesやStatus Quoが同じ時期にツアーして
11月からは Cliff Richard のアリーナ・ツアーも始まるなんて、私にとっては夢のような国。
荷物も無事に出てきてホッとした。

地下鉄駅を目指して歩き出したが、これが遠いのなんのって・・・延々歩いてやっと到着。
今夜から2日間お世話になるホテルは空港から乗換えなしのグロスター・ロード駅近く Radisson Edwardian Vanderbilt.
空港からは4ポンド。パディントンへの ヒースロー・エキスプレスは3倍以上、タクシーなら20倍はかかるだろう。
駅から歩いて1分のところにそのホテルはあった。フロントの人たちもとても感じが良く親切。
部屋は5F。狭いが小奇麗で外の景色も存在している。バスルームは相変わらす何も言わせないぞというラディソン。
ただシャワーヘッドは固定。でも、心配御無用。ちゃんと”ボール”を持ってきているさ。
ベッドも広くて気持ちいいし、寝心地もいい。でもTVは SkyNews が写らない・・・残念。
飛行機の中では映画がイマイチでうつらうつらしることが多かったが十分に眠い。
明日はウィンチェスターに行く予定。ゆっくりお風呂に入って幸せな気持ちで”おやすみなさい”。
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2006.10.09

きょうは夜はMoody Blues のコンサート。午後8時スタートなので、ゆっくりウィンチェスター見物ができる。
朝食はイングリッシュ・ブレックファースト。果物もたくさんあったし、おいしいグレープフルーツ・ジュースにも感激。
お腹一杯で、とても満足して、さぁ、出発だ、とはりきってホテルを出た。
時間はあるので腹ごなしにサウス・ケンジントン駅まで歩いてみた。
・・・と、ここまでは良かったが、この後が"腹ごなし"と言うにはあまりに長いウォーキングになってしまった。

ウィンチェスターに行くためにはウォータールー駅に行く必要があったが
サウス・ケンジントン駅ではディストリクト線とサークル線が遅れている、という案内。
確かにそれは見たのだけれど、う〜ん、ボーッとしていたのでしょうな〜、乗ってしまったディストリクト線・・・。
ピカデリー線に乗ってグリーン・パークで乗り換えればなんてことはなかったのにね。
ちょうどホームに入ってきたディストリクト線の車体、乗ったらすぐに出発。心配することないじゃない、と思った私が甘かった。
隣のスローン・スクエアとの間で停まってしまった。通勤時間でもあって満員の車内。
幸い、3分ほどで動き出した。やれやれ。そしてスローン・スクエア到着。その次がヴィクトリア駅。
ところが、スローン・スクエア駅に停まったまま動かない・・・なんだか息苦しくなってきたぞ。
まだドアは開いている・・・え〜い、降りよう、と車外へ。
この駅はディストリクト線とサークル線しか走っていないので、降りたところでどうしようもない。
しかし、あと一駅でヴィクトリア駅だし歩いてもたいした距離ではないだろう、と駅の外に出た。
確かに、たいした距離ではない。ただし、それは道に迷わなければ、という条件付きだ。
地図は持っていた・・・ほとんど役に立たないやつをね・・・だって、その地図にはヴィクトリア駅周辺がなかった!
さて、困ったぞ。方向が全くわからない。とりあえず、一番大きな通りを歩き始めた。
ま、どうにかなるさ。朝ごはんは十分食べて元気だし、時間もまだ十分あるし、と余裕のウォーキングだ。
知らないところを歩くのも楽しいしね・・・なんて思った私がまたまた甘かったよね〜。

いかにも行くところはわかってますよ、という顔でどんどん歩いた。何も問題はない、No problem って顔ね。
確かに行くところはわかっているけど、方向がいまいちわからないというだけ・・・そりゃ大問題だろ・・・。
その通りはブランド通りなのか、私でも知っているブランドの店が並んでいた。ただし、開店前。
ま、開店していても、あまり興味がないので同じだけどさ。
歩いても歩いても、今どこにいるのかわからない。どこかに地図が有りそうなもの、と思って歩き続けた。
あった!地図だ〜!いそいそと傍に行き現在地を確認・・・You are here・・・なんとなくわかった。
ヴィクトリア駅は載っていないが、テムズ川の方角がわかった。
川を見つけて川沿いに歩け、は迷った時の鉄則・・・じゃなかったっけ?・・・おい、ここはジャングルかよ。
とにかく川沿いに歩けばビッグ・ベンには辿り着くはず、と再び歩き続けた。ホントに元気な私だよ。
やがてテムズ川に到着・・・あれ?あの橋は??・・・「スライディング・ドア」に出てきた橋に思える。
もし、そうなら嬉しい!この映画は最も気に入っている映画のうちの1本。大好き。
・・・でも、もし、そうだとしたら、もしかして、とんでもないところを歩いているかも・・・ま、いいか。

川には到着した。多分、左に行けば正解だとは思ったが、ここで間違えて更なる悲劇は演じたくないよな〜。
ちょうど、そこに乳母車を押したブロンドの若いママさん。早速、尋ねてみることにしたが
ヴィクトリア駅は川沿いではないし、多分、聞いても私がわからない気がしたので、ウェストミンスター駅の方向を聞いた。
ママさん、左よ、と教えてくれたが、少しびっりした表情・・・歩いて行きそうな私が少しヘンに思われたのかも・・・。
だって、後で判明したことだが、そこからウェストミンスター駅は、おそろしく遠いのです!
とにかく、その時は、そんな距離など知らなかったので、またまた、張り切って歩き出した。
世の中には知らない方が幸せなことってあるよね〜。
張り切って歩き始めて5分も経たない頃に現れた光景・・・
そこは交差点だったが、そこにはスローン・スクエア駅はこっち、という案内板。
はぁぁ??と、いうことは、私が歩いたのは三角形の2辺ってわけ?・・・なんか、ドッと疲れが出た・・・。

しかし、過去に囚われていては人生は前に進めない・・・なにを大げさなこと言ってんだか・・・
とにかく気を取り直して歩き続ける私の前に、間もなくして現れた光景・・・列車だっ!線路だーっ!!
線路を見つけてこんなに嬉しいなんて経験はそうザラにない。旅はホントにいろいろな感謝を教えてくれるよ。
線路があるということはヴィクトリア駅が近いはず・・・と、あまり根拠はないのだが断言した私。
線路沿いに歩けば辿り着くぞ。・・・また逆に歩くかもって・・・あなた、それはないでしょ。
テムズ川を越えた方向にヴィクトリア駅があるわけがないことぐらい私でもわかるぞっ。ふん。
で、自信をもって線路沿いに歩き出・・したかったのに、線路は無情にも建物の陰に続き、よくわからなくなった。
試練が続く朝だよ、まったく。目的地がウィンチェスターだからアーサー王の呪いか・・・んなわけないだろ。
すると、ヴィクトリア駅はこっちだ、とアーサー王の亡霊が・・・教えるはずはないでしょ。案内板です。
やった!と喜んだ私が、またまた甘かった。その方向に行ってみたが、すぐに道が2つに分かれている。
そして、どっちの道がヴィクトリア駅方面か、もちろん書いてない。線路も見えない。・・・ったくっ!
下手に迷うより、ウェストミンスターまで歩いた方が無難かも、と元の道に戻ったが
せっかく線路も見つけ、案内板も見つけたのだから、と再びヴィクトリア駅行きに挑戦することにした。

少し歩いた時、バス停が見えてきた。そこには2人の年配のご婦人がおしゃべりしながらバスを待っていらっしゃる様子。
天の助け、とばかりに早速ヴィクトリア駅への行き方を尋ねた。
ご婦人のひとり「歩いて行くの?ここからバスもあるわよ。」と・・・そんなに遠いの?とドキドキ・・・。
それでも、丁寧に行き方を教えてくださった。駅か、コーチ・ステーションか、とも聞いてくださり、
駅だと言うと、だったら道路の左側だからね、と親切なご婦人。
そして重要な質問「歩いたらどのくらいかかりますか?」答えは「10分くらいよ。」・・・楽勝だいっ!
お礼を言って歩き始めた私の背中に 「まっすぐ行って橋を渡るのよ!」と繰り返してくれて、ほんとに親切。Thank you so much!
教えていただいたとおりに歩いて10分かからずに、ようやく、やっと、ついに!ヴィクトリア駅に到着。
すでに10時。疲れるより喜びの方が大きい。相変わらずサークル、ディストリクト線は遅れている。
歩いて正解・・・って言ってしまうと完全な負け惜しみですな、はい。
とにかくヴィクトリア・ライン、ジュビリー・ラインと乗り継ぎ10時30分にウォータールー駅に到着。
10時39分発のサウザンプトン行きに乗車。とてもきれいな列車で乗客も少なくて乗り心地も良くて幸せ。


約1時間でウィンチェスター駅に到着。
途中はWishbone Ashを聴いたけどやっぱり似合うよ、この空気に。

駅を出て、まずハイ・ストリート出てウィンチェスター大聖堂へ。
中にはいくつもの彫像付きのお墓があるが、その中に滅茶苦茶痩せていて、口を開けたものすごく苦しそうな像があった。
Bishop Fox's Chantry Chapel と書いてあったが、なんでそんなに悲惨なの?
もうひとつBishop Gardiners' Chantry Chapel と書かれた像も悲惨。
思いっきり痩せているばかりか首まで切られている。
その首は首があるべき場所にあるのだが自然にとれたというよりも、初めから繋がっていなかったように見える。
腕も途中でもげていて、ほんとに悲惨。
他の像はみんな服を着ているのに、この2体だけはほとんど裸。どんな人生だったんでしょうね〜。
ここには「高慢と偏見」の作者ジェーン・オースティンのお墓もあった。
その聖堂内の壁にある古いお墓を見たとき、え?なんで、こんなに古いの?と少し混乱。
「高慢と偏見」や「ある晴れた日に」「エマ」などのTVや映画は当たり前だが現役の俳優さんたちが演じている。
服装やセットは確かに昔風だが演じている人が今の人なのでジェーン・オースティンがそんなに昔の人だと感じていない私が浅はか??
コリン・ファースが出演していようと舞台は18世紀の設定だったと改めて自分に言い聞かせないと納得できないような気持ち。
風景が、18世紀も現在もあまりかわらず昔と今が混在しているような感じがするので妙な感覚を覚えたのかも。
とにかく昔と今が頭の中で一緒になり奇妙な気分だった。

今回ウィンチェスターに来た目的は大聖堂見物ではない。
アーサー王の話も読んだことがないのでいきなり円卓の騎士のロマンを夢見るわけもない。
目的は、Green Jacket Museum グリーン・ジャケット博物館。
ここを見たいために朝からあんなに歩いて苦労してやって来たのだ・・・余計に歩いたのは私の勝手ですがね。
地図を頼りに探したが、少し迷った。迷った先で”円卓の騎士”の円卓を見つけた。
でも、これはアーサー王の時代に作られたものではないらしい。それでも13世紀のものだからそれなりにすごい。
そして、やっと見つけたぞ、博物館。エリザベス2世によって1989年に開かれた軍隊に関する博物館。
250年以上にわたる軍隊にまつわる有名な出来事を紹介している。

広いとはいえない建物の中に軍服や兵器が整然とぎっしり展示されているが、見たいものは他にある。
どこだ、どこだ?と2階に上がると、あったぞ!戦場のジオラマ。他の展示物の間に半畳ほどの大きさのものが置かれている。
ほぉ〜、これか〜。聞いたとおり精巧で良くできている。しばらくいろいろな角度から見て愉しんだ。
これで、ウィンチェスターに来た目的は達成した、と満足して隣の部屋に入ったら・・・・・すごいっ!!
そこには四畳半くらいはありそうな巨大なジオラマ。私の目的はこれだったんだ、とやっと判明するマヌケぶり。
そーです、これです。このジオラマです。も、しばし、ボーゼンですよ。
ワーテルローの戦いを再現したこのジオラマに使われているミニチュア(ホントに小さい)の兵隊の数は2万2000体!
圧巻ですよ。もちろん馬や、兵器や農家等のミニチュアもたくさんで、実に精緻に作られている。
そして・・・ナポレオンだ!思わず駆け寄ってしまった、極小ナポレオンに。
ものすごく小さいのにナポレオンだ、とわかる。良くできているな〜とひたすら感心。
そのジオラマの外側にボタンがあったので押してみた。あー、びっくり。いきなり大きな音が流れ、部屋が暗くなる。
そして、ワーテルローの戦いの1日を時間を追って音や照明付きで解説してくれるのです。ホントに良くできていて実に楽しい。
結局30分近く愉しませてもらった。その間、他の見物客はゼロ。地味な博物館です。
すっかり満足して駅に戻りロンドンに帰った。長い1日だったけど、とても充実した日。たっぷり歩くこともできたしね。
しかし、まだまだ充実するぞ。だって、夜はいよいよロイヤル・アルバート・ホールで Moody Blues だぞ〜!

コンサートまでは時間があったので友人の好きな紅茶を買いにピカデリーサーカスのFortnum&Masonへ寄った。
ついでにその近くのWaterstones見学。なるほど広い。ワクワクする。「 B&B for Garden Lovers 」という本があったので
いつも留守中、犬と猫の世話をしてくれるお向かいのガーデニングが趣味の奥さんへのお土産にした。
退職したら1年くらいかけて庭見物のための英国旅行が夢だとおっしゃっている。


その後ホテルに戻り腹ごしらえをして7時半近くにRAHへ向かった。ゆっくり歩いても10分位で到着。
やはり年配のファンが多く、ご夫婦らしいカップルが多かった。いいですね〜。
Cliff Richard のように圧倒的に女性が多い、ということはなく男性女性半々くらい。
同じヴェテラン・バンドでも Status Quo は圧倒的に男性ファンが多いし、若いファンも多い。音楽性の差、ですか。
私の席はアリーナ席ではなく、横の2階席だったが、おかげでよく見えた。
このRoyal Albert Hall は広くないので余計にステージが近い。すばらしいホールで天井見てもホーッとため息がでるほど美しい。
3日間の公演の初日でお客は3分の2強くらいの入り。

さて、いよいよ開演時間・・・憧れの Moody Blues がステージの脇から手を振りながら、ほんとに何気なくお出ましになった。
ホンモノだよ、ホントに Moody Blues だよ。なんて当たり前みたいに、それも普段着みたいな格好でお出ましになるんだろ、と感激。
特筆すべき珍しいことはなかったけど、次から次に唄ってくれるCDでしか聞いたことがない歌、
そして、バンドと共に年を重ねてきたファンの皆さんたちのあたたかい反応、それだけで十分。
この素晴らしいRoyal Albert Hallで、本当にステキな時間を過ごさせてもらった。Thank you very much !

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2007.09.23


2006.10.10

コンサートの余韻で幸せな気持ちで眠りについた・・・のに!
午前4時頃、窓の下の通りで車の盗難防止のサイレンが鳴り続けてうるさいのなんのって。
5階の私の部屋でも相当うるさかったから下の階は大変だったろう。30分近く鳴り続けていた。
それからなかなか眠れなくて、少し暑いし・・・それでもウトウトしていたらしく、次に時計を見たときは7時になっていた。

また、たっぷりの朝食をいただこうとレストランへ・・・その後なにが起こるか分からないし、またまた長い散歩になるかもしれないからね。
席に案内してくれた女性から渡された1枚のカード。それは ” このホテルについてのご意見お聞かせください ” カード。
ふ〜ん、と内容を読もうとしたら、長いブロンドの髪をひとつに括った朝食係りの若い、きれいな女性が私のテーブルにやって来て
「 私の名前を書いていただけませんか?」と小声で早口で言い、またサッと立ち去った。
あなたの名前って・・・と、読めば第1の質問が「 特に良かった従業員はいますか?」というもの。ここに書いてくれ、ということらしい。
書くのは構わないけどさ、ひとつ問題があるぞ。彼女の名前、知らないよ。
見回したら、また戻って来たので 「 お名前は?」と訊いたら、とっても嬉しそうな顔になり胸に付けた名札を見せて
「 Carina, Breakfast 」そして「 ありがとうございます。書いてもらったら私たちの評価が上がるんです。ほんとにありがとう。」とニコニコ。
テニスのシャラポア似の美人で笑顔もステキで、きびきびと働いている。
感じも良いし、名前を書くだけでそんなに喜んでいただくなら、簡単なことですよ。
食事を終えて席を立つ私に、もう一度「 ほんとうにどうもありがとう。」 いえいえ、こちらこそ朝から気分良くさせてくれてありがとう。

さて、テレビの交通情報によると、ピカデリー・ラインとディストリクト・ラインは遅れているらしい。
どうしようかな〜。サークル・ラインも当てにならないかも・・・と、とにかく荷物をまとめてチェック・アウト。
フロントのお兄さんが「 お荷物がありますが、どうしますか?タクシーを呼びましょうか?」とご親切に言ってくださる。
いつもはタクシーなんて贅沢なものには乗らないが、アテにならない地下鉄を重いスーツケースと共に待つのは嫌だし
渡りに舟、と「 Please. 」 とお願いした。”呼ぶ”と言うより、一緒にホテルの前の道に出てくれて、流しを捕まえてくれるわけだったが・・・。
でも、1人ではなかなか捕まえられないだろうから助かる。2〜3分ほど待って、やっと空車が通りかかった。
「 どちらまでですか?」とフロント・マン。「ユーストンまで。」と言うと、タクシーの運転手さんに「ユーストン駅までね。」と伝えてくれた。

ロンドンで1人でタクシーに乗るのは初めてで、なんだか、とても豊かな気持ちになったり・・・貧乏人ですな〜。
しかし、メーターが気になって落ち着かない。運賃が、ではなく、チップが、だ。ホントに貧乏人ですな〜。
運賃の10〜15%、とずっと頭の中でメーターを見ながら計算。
窓の外を見ても、どこを走っているのかよくわからない。大きな公園はハイド・パーク?あ、この道はあそこだ・・・違った・・・
あ〜、ここを通ってるから、もうまもなくユーストンだぞ、と思っても、まだベイカー・ストリート駅だったり。
メーター×10〜15%も気になるし、どうにも落ち着かない。やっぱり、タクシーなんて乗り慣れないものに乗るとこんなもんだね。
そして、無事、ユーストン駅に到着。降車場は地下。12ポンド60ペンスなので15ポンドでいいよね、と感じの良い運転手さんに渡して
おつりはいりません、と言うと Oh,Thank you. とニッコリしてくれたから、多分、良かったんだろう。
やっぱり、タクシーは疲れるけど(計算で)、楽だよな〜とエスカレーターで1階に上がった。
この日はマンチェスターの友人宅に行くのだが夕方着けば良いので、少しばかりロンドン観光。
荷物の一時預り所に荷物を2個預け(1個 6ポンド。前回より1ポンド値上げ)、身軽になって、さあ出発です。

昨年冬に辿り着けなかったポアロのマンションを今回こそはなにが何でも発見するぞ〜!・・・と力を入れることはない。今度はすぐに発見。
バービカン駅のすぐ近く。やはり昨年は逆に歩いてしまっていた。
そのマンションの前には公園がある。ポアロの時も前は公園だが、テレビとは全然印象が違う・・
・・・と言うより、実際に周りの様子は変わっているのだろう。あの番組はかなり昔のものだ。
建物と公園の間の道路は一見関係者以外立ち入り禁止風だが、関係者には見えない通行人が何人もいる。
で、私も恐る恐る通行人になった・・・うん、堂々と通行人で平気みたい。
マンションの玄関前に立つと今にもポアロがあの忙しげな内股で出てくる気がして、じんわり感激。感無量です。

またバービカン駅に戻り、次はハムステッドに向かった。
乗った車両には辺りを睨みつけるように坐っている若くて太った男の子がいた。16,7才?もっと下かも。
その顔つきと態度が少し不気味。なんだか怒りを全身から発散しているみたいに見える。
・・・もし、それが彼にとってはフツーの表情だったら、ごめんよ、少年。
その車両には他に4人しかいなくて、ひとり、またひとりと降りていく。
乗ってくる人は1人もいない。地下鉄は車両の外に出ない限り車両から車両に移ることはできないし
ハムステッドのひとつ前の駅で残った2人も降りる様子。あと1駅で目的地なのでもったいない気はしたが
私も初めから降りる予定でしたよ、みたいな顔して (・・ってどんな顔だよ?) 2人と一緒に降りた。
考えすぎで、臆病な私ですが、思慮深くて用心深い、と思えば自己嫌悪にもならないさ。
幸い、すぐに後続の地下鉄がきたので、すぐに乗ってハムステッド到着。

ハムステッドに来た理由は、ある本にパリの街を歩いているような気分になる、と書いてあったからだが
・・・・・・パリ、ねぇ・・・・・その本を書いた人との主観の相違を確認、というわけ。
ストックポートの友人の1人に”パリ云々”と話したら「・・・・パリ、ねぇ・・・・・。」 と同じ感想。
でも、パリじゃないのだから当たり前で、ここはここでおしゃれで落ち着いたいい街並みで満足。
・・・・・もう一度行きたいなぁ・・・・いや、パリに、ですが。

パリと言えば、最近知った少しショックなこと。
アンバリッドに展示されているナポレオンのデスマスク、あれ、ニセモノかも。
あれはナポレオンの身の回りの世話をしていた給仕長シプリアニのものである可能性が高いらしい。
ホンモノは英国の博物館で展示された後に2004年にニューヨークで競売にかけられた別のデスマスクで
2つを比べるとアンバリッドのものは若々しく、競売にかけられたものは年老いた表情をしているという。
なぜ、ニセモノが、というと、ナポレオンの遺体はアンバリッドのドーム教会に安置されているけど
毒殺された証拠を隠すために遺体はすり替えられ、実際にはシプリアニが葬られたとの疑惑が・・・・・
じゃ、なんですか、デスマスクを感無量で見て( 言われてみれば確かに若かったけど・・・)、
この棺の中にナポレオンが眠っているんだ、とあれほど感激の墓参りをした私は、なに?
・・・・・ま、いいか。あの感激は特別だったし、棺を見たあの時間は大切なもののひとつには違いない。
世の中、知らない方が幸せなことがあるってば!
・・・・・ところでシプリアニって人は自然死?それともすり替えるために・・・?・・・怖いねぇ・・・・・。

さて、そろそろ戻ろうと思って地下鉄駅に向かったが、途中のバス停をみて外が見えるバスに乗りたくなった。
地下鉄の切符は1Day Travel カードなのでバスもOK。
バス停の時刻表を見ると、ホルボーン・スクエア行きが通る。キングス・クロス駅に寄るらしい。
ロンドンではバスなんて乗ったことはないのだが、いくらなんでもキングス・クロス駅はわかるだろう、と思い
すぐにやって来たバスに乗った。地上を走るほうが楽しい。しばらくは車窓の風景を愉しんだ。

地図で位置を確認しながら乗っていたが、キングス・クロス駅が近づくにつれ少し不安になってきた。
そこで隣に坐っていらっしゃるインド系のご婦人に「 すみません。」と声をかけたら
そのご婦人は、”なんじゃこいつ、怪しい東洋人め” というような、ものすごく警戒する顔をして私を睨んだ。
「 キングス・クロス駅は次ですか?」と聞いたら、ああ、ただの田舎モンか、とわかってくれたらしく
にこやかな顔になって 「 次の、次ですよ。」 と教えてくれた。次の次ね、とドキドキしながら窓の外を見ていたら、
そのご婦人は 「 次がキングス・クロスですよ。降りるんですね?」と 降車ボタンも押してくれた。とても親切。
何回かお礼を言い、いざ降りる時に、「 Thank you so much.」 と言うと、にっこりとして 「 You are welcome. 」
初めに声をかけたときは、ホントに警戒心いっぱいのものすごい表情だったけど、その後はとてもきれいな笑顔。
誰だって生まれてすぐからバスに乗るわけじゃなし、もしかしたら彼女も初めて1人でバスに乗った時はドキドキした、
なんてことも思い出してくれたのかもしれない・・・なんて想像力豊かな私でしょう。
初めの警戒心いっぱいの顔と、その後の笑顔を見て、やっぱり笑顔っていいな、とても大切だな、と思った。

無事にキングス・クロス駅で下車して、地下鉄でオックスフォード・ストリート駅に出てHMVをチェック。
「マクベス巡査」のDVDを発見!1〜3シリーズがなんと1シリーズ9.99ポンドのセール。もちろんお買い上げ、である。
次に Virgin Mega へ。World のコーナーで Cesaria Evora をチェックしようとしたら、
まるで私を待っていたかのように Cesaria Evora のライヴ盤が流れ始めた。なんというタイミング。すばらしい。

しかし、特に欲しいものは見つからず、少し早いがユーストン駅に戻った。

マッシュルームのホット・パイとカプチーノのランチの後、荷物を受け取り、電光掲示板の前で待つこと約10分。
出たぞ、マンチェスター行き、14番ホームだ。待っていた乗客たちが急ぎ足で14番線に向かう。
今回のように荷物が多いと、この方式がいささか辛い。もう少し早目にホームを教えてくれ〜。
ホームの数に比べて列車が多すぎ?とにかく早く行った甲斐がありいい席に坐れた。
・・・ま、席を予約していれば焦って列車に急ぐことはないんだけどね。

荷物置き場が上の棚しか空いてなくてスーツケースを乗せようと格闘していたら
通りがかりの紳士が 「手伝いましょうか?」 と乗せてくれた。Thank You !

マンチェスターまでの景色もとても美しい。この路線、要チェックですよ。
ストックポート駅には既に友人が迎えに来てくれていた。
その日の夕食は、もう1人の友人宅で ローストビーフ、ポテト、にんじん等の”英国料理”の手料理。
とてもおいしかった。満腹でデザートはとても入りそうになくて断ったが、友人が ”強引に” 勧めてくれた。
これが、クリスマス・プディングと同じようなもので、満腹には少々辛い・・・こういうデザートは空腹でも辛い、かも。
その夜は静かな友人宅のいつもの部屋で、ぐっすりと眠ることができた。今日も1日しあわせ。おやすみなさ〜い。

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2007.10.07

2006.10.11

朝から雨。それも雷まで鳴って荒れ模様のスタート。珍しい。
予報で午後は回復するということだけどニューカッスル行きの列車に乗ってからも雨が降り続く。
嵐で交通がメチャメチャに、なんてことになりませんよーに、と祈らずにはいられない。
とりあえず、この列車は定刻発車でひと安心。
もっとも万が一の時も帰国は明後日だし、クレジット・カードは持っているし、ま、どうにかなるさ。
ニューカッスル行きに乗ってはいるが、目的地は Knaresborouh ・・・ネールズボロ、と読むらしい。
友人たちにネールズボロに行く、と言ったら、「 そんなとこで何するんだ?」と
入国審査での 「マンチェスターに観光 ? マンチェスターなんかで何をするんだ?」と同じ感じで”怪しまれた”。
マイナーなところらしいが、友人の1人は、ぜひ Mother Shipton's Cave に行け、と教えてくれた。なんだい、知ってるじゃないか。

初めはスカーボロ行きでリーズ乗換えにしようかなと思ったが、帰りもリーズ経由になりそうなので、それは面白くない。
で、ヨーク乗換えに変更して、このニューカッスル行きに乗った。
この列車でもリーズで十分乗り換えられそうな時間に着くが、ヨークまで乗っていくことにした。
万一、乗り換えられなくてもヨーク見物ができる。2回行ったが、もう1回行っても良い街だ。
ニューカッスル行きを選んだ理由がもうひとつ。スカーボロ行きのホームが13番だったから、だ。
マンチェスター・ピカデリー駅では13番ホームにはボロッとした列車が多いような気がする。
それに比べて2番ホームに入ってきたニューカッスル行きはきれいな車両で、ウン、決定。

この車両ではドイツ語が主流・・・といっても、たった4人のグループなんだけど
他の乗客が少ないうえに静かなので彼らの話ばかりが聞こえて、まるでドイツの旅みたい。それも楽しい。
重苦しい空の向こうに明るい空が見えてきた。期待しよう。
こんな暗い天気だが、暗ければ暗いなりに風景に似合っている。

途中で、両親らしい男女2人と、上は10歳くらい、下は2つか3つの、男の子2人、女の子4人の総勢8人の
ユダヤ教(帽子がユダヤ教だと思う)の団体様が乗ってきて、席を探してウロウロしていたが
とうとう坐っていた老婦人を追い出すみたいな格好でテーブル席2つを占拠してしまった。
・・・うん、私のところに来ても、明け渡したと思うよ・・・。


リーズ駅近くのフラット群。ベランダが青赤黄に塗り分けられている。
きれいだけど、周りの景色からものすごく浮いている。人に家を教える時は便利かもね。
リーズを過ぎる頃から太陽が少し顔を出してくれた。
今年のイギリスの秋はいつになく暖かいらしい。紅葉もあまりしていない。
夏も猛暑だったし、間違いなく温暖化が進んでいるわけかな。

定刻にヨーク着。約20分の待ち合わせで乗り換える。
列車の進行方向を間違えるわけがない行き止まりのホームに列車が入ってきた。
少しボロい2両編成。ネールズボロは4つ目の駅。約23分で到着・・・のはず。
4人掛けのテーブル席の向かい側に坐ったのは若い青年。
珍しく”お弁当箱”持参。市販のサンドイッチではなく、明らかに手作り。
真四角の食パンで出来ているサンドイッチをラップで包んである。
この国で手作りお弁当の人は初めて見た。なんとなく新鮮に見えたりして・・・なんでだよ??
もっともその青年は、市販のサンドイッチも持ってきていて、2つともおいしそうにパクパク食べていた。若いね〜。

ほぼ定刻にネールズボロ到着。
ホームしかないような小さな駅を出て川の方向に歩き出す。古い街並みが美しい。
友人に薦められた Mother Shipton's Cave を目指した。
駅前に地図あったし、案内標識もしっかりとした街なので難なく見つかった。
案内標識が全くない街や、あっても中途半端で、迷子を大量生産したがっているとしか思えない街も結構多い。
Mother Shiplton's Cave は川沿いの公園みたいなところにあった。入り口で1人5.5ポンドの入場料を払う。
切符売り場の紳士はニコニコしながら 「 ガイドブックはいかが?歴史なども載っているよ。」 で、それも購入。
川の畔を歩き出した私の前に、まさしく写真で見た風景が現れた。川に架かる鉄橋を見上げて感激。
この光景を見たくてこの街にやってきたんだよ。ボートにでも乗ればもっと写真どおりだろうけど十分だ。

これでこの街に来た目的は果たしたわけだが、Mother Shipton's Cave を見物するために更に歩く。
川に沿って林が続き、その中の小道をトコトコ歩くのだが
曇り空の下、少し薄暗い林の中はとても静かで1人ではなかなか不気味。
少し歩いたところで黄色のジャケットを着てカメラで撮影しながら歩く初老の紳士を発見。
そこで勝手に旅の道連れに選び10m位の距離を保ちながら後をずっとついて行った。

まもなくMother Shipton's Cave に到着。ここがまた不気味なところ。
洞くつが不気味と言うわけではなく、その途中の水が滴っている場所が怖いぞ。

岩に沿って滴り落ちる水の下にクマのぬいぐるみや帽子、靴下などが吊り下げられていたが
それがみんな茶色の石膏みたいになっていた。それもツルツルになって・・・怖・・・。
実際に見てみないと不気味さがわからない。きっと人間を吊るしても茶色の石膏になるに違いない。
Wishing Well もあって手を浸して願い事をして、その願い事は決して人に話すな、と書いてあった。
そこで私も願い事を・・・もちろん何を願ったか誰にも話さなかった。
・・・が、あまりに長いこと黙っていたので何を願ったのか自分でも忘れてしまった・・・この愚か者め。

”勝手に連れ”の紳士が移動開始。で、私もその不気味な場所から離れた。
小さな博物館もあり、そこにもツルツルの石膏になった様々なものが展示されていた。
アガサ・クリスティのハンドバッグやジョン・ウェインの帽子も茶色い置物になってるよ。

この博物館、とっても小さいが、なかなか怖いところでホラー映画みたい。
「あ!羊たちの沈黙だ!」みたいな人形もあった。
それは人の形をした鉄の檻(檻の棺おけみたいなもの)に入れられ吊るされた人間の頭を
檻の外からカラスがつついているもので、その笑えるおどろおどろしさが気に入った。


”連れ”の紳士が博物館を出て行ったので、私も急いで後を追った。
また薄暗い林の中を10m離れてついて歩き、無事に入り口のゲート近くに到着。
車で来ていた”連れ”とはそこでお別れで、心の中でお礼を言った。
知らないうちに人助けをしていたなんて、きっと良いことがあるよね・・・なんて。


少し雨が降っていたのでそれ以上見物する気にもならず駅に戻ったら
丁度折り返しのリーズ行きが入線していて、出発まで20分位あったけど
結構歩いて少し疲れていたので、有り難く乗せてもらい坐って休むことができた。
夢のような美しい風景も見たし、不気味なものもたくさん見ることができて満足。
まもなく出発。雨で窓ガラスも曇っていて外はあまり見えない。


Horsforth と言う駅で学生風の若者がドッと乗ってきた。学校でもあるのかな?
乗客の女の子の1人はずーと大声で電話。
それも風邪をひきかけているみたいな、まことに ”お聞き苦しい” 声で、とにかくうるさい。
リーズ駅に到着して、やっとその女の子とお別れできて嬉しい。
リーズ駅は大きな駅で、マンチェスターへの乗り換えのホームは16Aだった。
おなかが空いていたので一列車遅らせようかな、なんて思っていたけど
入ってきたリバプール行きがとてもきれいな列車だったので思わず乗ってしまった。
そしてオン・タイムで出発。

テーブル席に坐ったが今度は静か。
向かいの席の若者は熱心に SUDOKU に取り組んでいるし
隣の席は携帯でゲームに夢中の青年。ホッとできる静かな時間だよ。

Huddersfield で SUDOKU 青年が降りて、代わりに乗ってきたのが・・・ケータイ少女。
またかよ・・と思ったが、今度の少女はなんか悲しい状況らしく沈んだ表情。
相手が返事をしないのか何回も話の途中で"Hello ? "と繰り返していた。
電話を切った後は今にも泣き出しそうで、ずっと辛そうな表情で外を見たり、メールを打ったり・・・。
うむ・・・何かあったんでしょうなぁ。見ているこちらが辛くなるような・・・こら、そんなに見るんじゃないよ。
電話にはドラマがあるけど、以前にはいろいろな場所で見ることなんぞできなかったそのドラマを
今は列車の中で見ることができたりする・・・あーあ、ホントに半べそだよ。かわいそう。

哀しそうなドラマを見ながら (見るなって! ) 列車はマンチェスターに到着。
乗り換えて友人宅近くの駅に。友人2人そろって迎えに来てくれた・・・わけではなく買い物の帰りらしい。
夕食は何度か連れて行ってもらったレストラン。
私たちのテーブルの係りのウェイターがとてもハンサムな青年で思わず見とれてしまった。
何を食べようか迷っていたら友人が Monkfish がおいしいよ、と勧めてくれたのでそれを注文。
とてもおいしい魚で、日本名ではなんていうのか帰国してから辞書で調べたがわからなかった。
坊さん魚?どこが坊さんなんだろ?・・・ま、おいしければ名前なんぞどうでもいいけどね。
前回は、Sea bass がうまいぞ、と言われて、それって Black bass みたいなもの?と聞いたら
Black bass って何だ?と逆に質問された。辞書にはクロマスとも書いてある。
Sea bass はハタ科の魚だそうだ。ハタ、スズキ、アラ等・・・うまいわけだ。

さて、明日はどこに行こうかな〜。まだ決めていない。駅に行ってから考えるか。
ブリットレイル・パスはこういう時便利だと思うよ、ほんと。

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2007.10.14

2006.10.12

朝、マンチェスター・ピカデリー駅までは来たが、どこに行くか決めかねて
とりあえず切符売り場にある各社の時刻表を見た。

東海岸にでも行くか、と出発ホームに行き、私が乗りたい列車の前に出発する列車の近くにいたら
駅員氏が「シェフィールド行きはこれですよ!」と質問もしていないのに私に言う。
更に「シェフィールドで乗換えなさい!」と続ける。質問もしていないのに、である。
いったい私にどこに行けと言うんじゃ、と思ったが、その強い口調につい乗ってしまった。なんでだよ・・・。
そしてすぐ出発してしまった・・・シェフィールドに行きたい、なんて顔してた?
乗り換えろって、私はどこに行けばいいわけ?・・・ったく、なんて駅員だ・・・って、従った私がいかんのだけど。
仕方がないので、また時刻表で検討・・・うん、では、シェフィールドとドンカスターで乗り換えてピーターバラに行こう。
ケン・フォレットの「大聖堂」を読んで、ピーターバラには興味があったので丁度いいや。駅員さん、ありがとう。

シェフィールド駅のそばでは一度に8本のヒコーキ雲。なかなか壮観。青空が美しい。
この路線は何回乗っても楽しい。なんたってヨークシャー地方だからね。美しい景色が楽しめる。
シェフィールドとドンカスターで何の問題もなく乗り換えて11時過ぎにはピーターバラ到着。
駅からダウンタウンまでは少し歩くが、迷うことはない。
小さな街なので見所はあまりないらしいが、ピーターバラ大聖堂、これを見学するだけでも来た甲斐があるでしょ。
なんでもイングランドにあるノルマン様式の建物の中での最高傑作といわれているらしい。
その大聖堂は賑やかなショッピング・センターに隣接、というより大聖堂を中心に街が発展したのだろう。

この大聖堂は、ヘンリー八世がイングランド全土に設けた6ヶ所の英国国教会の主教区のひとつ。
残りの5つは、ウェストミンスター、オックスフォード、チェスター、グロスター、そして ブリストル。
英国国教会とは何の関係もない私だが、残るはブリストルだけ、というわけね。
ピーターバラ大聖堂内部には英国史上有名な2人の王妃が眠っていた墓がある。
実は、それも見たくてやって来たのだ。
1人はスコットランド女王で、後にエリザベス一世によって断頭台で処刑されたメアリ・スチュアート。
処刑された、頭のない遺体が埋葬されていたという。現在はウェストミンスター寺院に安置されている。
それもエリザベス一世の墓の反対側に、だ。ご本人たちはなんと思っているのだろうねぇ。
ま、お互いホトケ様になったんだから心は広いだろう・・・まてまて、キリスト教だろ?ま、汝の敵を愛しているはず。

もう1人の王妃はヘンリー八世の最初の妻キャサリン・オブ・アラゴン。
ヘンリー七世の長男アーサーに嫁いだが、アーサーの死後、弟のヘンリー八世の妻になった。
その後、ヘンリー八世はカトリックの総本山ローマ教皇から破門されてでもこのキャサリンと離婚。
別に嫌いで別れたわけではないが、6人の子を授かったものの育ったのは女の子が1人だけ。
その子は後のイングランド女王メアリ一世だが、ヘンリーは男の子が欲しかったので
キャサリンの侍女アン・ブリーンとの結婚のためにキャサリンと離婚したらしい。
なんだい、アンが生んだのも女の子、エリザベス一世じゃないの。人生ってそんなもんか。

大聖堂の外に出た私の目に飛び込んできたもの。それは・・・ジャックだ〜っ!!
そう「 24 」のジャック・バウアーの大きな写真。びっくりだぜ。なんだってジャックがこんなところに・・・??
どうやら SKY-TV で放映されるシーズン5 の広告のための看板らしい。
思わぬところで愛しいジャック様にお目にかかれて感激。でも、周りの中世の景色からは、もちろん浮いていた。
ところで、そのジャックだが、彼を演じているキーファー・サザーランド氏、飲酒運転で逮捕された。
それも2004年に同じく飲酒運転で逮捕されていて、その保護観察中だというから懲りない人だね。
今回は司法取引で刑が軽減されたものの、48日間の禁固刑。
酒に関係するエピソードが多い人だから、今に酒で俳優生命まで無くなるんではないの、なんて思ったりしていたけどさ。
下手をすれば、「 24 」のシーズン7 あたりでジャック死す、なんてことでクビになったりして・・・冗談ではないかも・・・。
ジャックがいない「 24 」なんていやだな〜。頼むよ、キーファーさん。

もう少し時間があれば、機関車トーマス見学もできるのだが、ショッピング・センターを冷やかしながら駅に戻った。
帰りの列車は少し遅れて、あと5分というところでドンカスター到着。
ホームを走ったら、なんてことはない、次に乗る列車も5分遅れの到着で十分間に合った。
モニターを見ると乗ろうと思っている15:55発の列車はカーディフ行き。
カーディフ?と少しびっくりしたが、停まる駅の中に確かにシェフィールドの名前がある。
で、ホッとして待っていた。アナウンスがいろいろと流れるが、あまり聞いていない。
その時は駅員さんのすぐ傍に立っていたのが幸いした。
列車が入る少し前にその駅員さんが 「どこに行くの?」 と聞いてくれたので 「シェフィールド。」 と答えたら
「あっちのホームだよ。」だって。どうやらギリギリでホームの変更。アナウンスは注意して聞きましょう。
あー、びっくり。教えてくれたホームに行くと確かにカーディフの表示。
今回は、行きも帰りも、こちらが聞かないのに教えてくれた駅員さんに会った。
朝は、なんでシェフィールド行きに?と思ったけど、おかげで立派な大聖堂を見学したし
ジャックにも会えたし、帰りは無事に乗り換えられた。駅員さん、ありがとう。

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2006.10.13

さあ、あっという間に帰国の日だ。
飛行機は3時過ぎなので午前中はマンチェスターに買い物。
友人からウェッジウッドの紅茶を頼まれていた。それも”イングリッシュ・アップル”のご指定。
ロンドンでも探したが見つけることができなかった。
こちらの友人2人に、売っている店を知らないか、と尋ねたが、知らないと言う。
それどころかウェッジウッドの紅茶なんて聞いたことがない、と。
1人の友人は「 聞いたことはないけど、あるかもしれない。ただ、マンチェスターでは見たことがないよ。」と
とてもソフトな返事だったが、あと1人は「 ウェッジウッドは陶器の会社だ。紅茶なんて売ってない。勘違いだ。」と。
ずいぶん強く断定してくれた。その自信はすばらしいじゃないの。しかし、あるんだよ、これが。
結局、マンチェスターでも、ヒースローでも発見できなかったが、あまりの自信に溢れた断定に
日本に帰ってから、12月に我が”田舎街のデパート”(!!)でウェッジウッド社の”イングリッシュ・アップル・ティー”を買って
クリスマス・プレゼントとして2人に送りつけた・・・なんてイヤミな性格でしょ〜ね〜。
ソフトな友人は「 日本からイギリスの紅茶をプレゼントしてもらえるなんて、とても嬉しいよ。ありがとう。」と返事。
これは、イヤミではなく、素直に言ってくれたらしい ( と思うけど・・・)、もう1人は黙殺、でした。ふん。

少しお土産を買って、時間がないのでHMVでは焦りまくってチェックしたが、とにかく高い。
JETの新作が10.99 だったので、まあまあか、と買ったが、収穫はこれだけ。
友人宅に戻って、空港まで送ってもらった。
液体持ち込み制限も厳しいのでチェック・インにも時間がかかるかも、と覚悟していたが
思ったよりも早かった。それでも40分はかかった。そして、セキュリティ・ゲートでも5分ほど並んだ。
チェック・イン・カウンターでは平然と割り込むグループがいて唖然としたが
あんなに平然とやられると、もしかして割り込みではないかも、と思えたり・・・。
でも、次にカウンターが空いた時に私の後ろにいた人が「あなたの番よ。」言ったので、やっぱり、割り込みね。
液体が入っているコンタクト・レンズのスペアの容器はOKだった。
もう一度、セキュリティ・ゲートで見せるんだよ、と言われけどね。もちろんゲートでもOK。

ヒースローで待ち時間が長いので、久しぶりに窓側をリクエストしてみた。
後ろの方だったが、3列席に1人だけで嬉しい。
美しいイングランドの緑が見えて窓際もいいもんだな〜と幸せな気分。
定刻にヒースローに到着。ターミナル3にバスで移動。
このT3に入ると日本人がたくさんいてホッとする。これで日本に帰ることができる、と。
帰るのは淋しいが、安心もする。日本行きの飛行機に乗り込むといつも思う。
よし、また来るぞ、と。来られたらいいな、ではなく、来るぞ、と固く決心すればきっと実現すると信じてるからね。

2006年秋の旅も無事に終わった。2007年夏も行くことができた。
そして、11月末にもう一度計画している。
2006年にチケットは買ったが行くことはできなかったStatus Quoのコンサート。
今年こそは、と狙っていた。そして他には・・・とチェックすると、今年はすごい。
同じ時期にChristy Moore、Crowded House、Van Morrison、Squeezeが英国内をツアーする。
夢のような国だぜ、ホント。そして、なんと Show Of Hands のツアーがあるじゃないか!!!!!!
これで計画するな、と言うほうが無理。しかしなかなか日程がうまくいかない。
おまけに、せっかくだからバースのクリスマス・マーケットにも行きたい、なんて思うものだから余計にうまくいかない。
私にとっては Status Quo と Show Of Hands が一番大事だし〜と、ようやく日程を決めた。

そして、なんと、2008年11月まで計画している私である。
Cliff Richard の50周年記念のコンサートが2008年11月半ばからウェンブリーを皮切りに始まる。
チケットは今日2007年10月14日、彼の67回目の誕生日に公式サイトでの先行発売が始まった。
バーミンガムとマンチェスターのチケットを買っておけば、どちらかには行けるだろう、と思ってる。
・・・いや、必ず行くぞ !!


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