ホタルブクロ

キキョウ科 ホタルブクロ属  (Campanula Punctata)

淡い紫色が美しく再現できた
気に入った写真の1つ

 山野に普通に見られた多年草。チョウチンバナ、トッカンバナともよばれる。ホタルブクロの名はちょうちんの昔の名『火垂る袋』によるといわれる。
一般的にはこの花の中に蛍を入れて遊んだことから名付けられたとの説が知られる。
 一昔前にはどこでも見られたが、今はなかなか見つからない。
ホタルブクロはホタルならぬトラマルハナバチによって受粉する。花の大きさはこの昆虫の大きさに丁度合っている。このハチが農薬の影響で減ってしまい受粉に影響が出ているとのこと。
 
 野草で目につく花は掘り採られてしまうことも原因の一つではないかと思う。子孫を残したくとも残せない多くの生き物がいる。
 その一方結婚しない、結婚しても子供を生みたくないと言う人が急増している。
「自分の好きなことが出来なくなるから」、老後はどうするのですかとの質問に、「年金をもらい老人ホームにはいるからいい」とのこと。
年金の原資を誰が負担し、老人ホームで世話を誰がしてくれるのだろうか。
こんな単純な事も考えないのが人間、そして生物としての根幹の機能さえ失ってしまったのが日本人ではなかろうか。

 花の色は白から淡紅色、淡紫色。写真は薄い紫色を出したくて曇りの日を選んで撮影、もとの花の色を再現できた。狭山丘陵では5月の下旬から6月の上旬に開花する。



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