サカキに似ているがサカキでないとの意味で非榊と名付けられた。榊の代用として神事に使われる。常緑小高木、高さは4〜8メートル。 樹皮は灰褐色、葉は互生し楕円形で光沢がある。サカキよりもやや小型で、サカキには鋸歯がないがヒサカキは鋭い鋸歯がある。
雌雄異株(しゆういしゅ)・・・・・雄の木と雌の木がある、開花は3月下旬から、直径5ミリほどの薄いクリーム色の花を沢山付ける。果実は4ミリほどで10月頃黒く熟し小鳥の大切な食糧を提供する。
狭山丘陵では放置された雑木林に多数進出してくる。林床のアズマネ笹とともに林を暗くし人が入りにくい林にしてしまう植物。 コナラの林にヒサカキが入ると林床は暗くなり、植物が育たなくなり、土が現れ傾斜地では降雨と共に流出してしまう。
狭山丘陵での極相林はヒサカキの林ではないかと思わせるほどである。 私たちの会の活動でヒサカキの除伐がかなりのウェイトを占める。この結果、たくさんの材が取れることになり薄くスライスしてコースターを作ったり、炭に焼いている。
ヒサカキの炭は目が細かく、断面が独特な光沢を持っている。 |