浸入した竹を除去(壊滅させる)
 

  ここではコナラ中心の雑木林に竹林や屋敷林から竹が浸入して暗い林になり、他の植物を駆逐しつつある状態から、竹を除去して以前の雑木林に戻す活動に関して紹介します。

1.すべての竹を伐採する
 伐採の適期は秋
 晩夏になると夏の強う日射しを受けて光合成された栄養は地上の部分に蓄積されている。
秋以降この栄養分を使って地下茎を伸ばし、タケノコの芽を育て4月中旬からタケノコが一斉に出す。
 タケノコには60個ほどある節ごとに成長点があり、一つひとつの節が成長をする。
成長に必要なエネルギーは地下茎を通して近くの竹から供給される事と相まって、すごい速度で(1日に1メートルも)伸びる。
こうして、2ヶ月ほどで十数メートルの高さに達し、真夏には枝を広げ、葉を茂らせ光合成を始める。
 伐採は地下茎に栄養を移す以前に行うのが、竹林を弱らせるにも最も良い。
11月になると、天候も安定し涼しく作業も楽に進み、藪蚊に悩まされることもなくなる。

2.翌春出た竹をすべて伐採
   一度皆伐された竹林から出る筍は栄養が十分でなくずいぶん細くなっている。私の経験では太くても3p程度で高さも数メートルほどにしかならない。
 秋になったらこの竹をすべて伐採してしまう。
若い竹で柔らかく、皆伐された後なので風通しも良いので伐採の作業は数段落である。
まだ暑い9月頃から始めても良い。この時伐採した竹は竹材としては使えない。

3.2年目に出た竹もすべて伐採
  2年目に出る竹は数も少なく、アズマネ笹と同じ程度の1p以下、高さも2メートル程度。この竹を夏以降すべて伐採する。
 鋸を使わず、厚手の刃の鎌で刈り取ることが可能である。
林に子供たちが入ることなどを考慮し、安全性を確保するため切り口が斜めで鋭利にしないように地表近くで水平に伐るようにする。
 ここまでで、大がかりな手入れの作業は必要なり、竹は殆ど制圧できた。


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