オフセット 竹とんぼの作り方
「七夕飾りに使った竹があるので、竹とんぼを作りたい」。との話がありました。
その後、高佐和幸さんのホームページで不思議な形の竹とんぼに出会いました。 出来たトンボを見て閃きました。
私の工夫を加えて作成方法を説明します。
1.竹材からの切り出し
直径が30o〜40o程度の太さの竹が良く、これより細いと仰角が大きくなり過ぎ、太いと仰角が小さくなります。真円に近い竹ですと3分割した各々からトンボを作ることが出来ます。 いびつな竹では左右の形が対称となる部分を選んで割ります。
図1・1本の竹を3つに割る
2.翼の形作り
(1) 中心を決め軸の入る穴あけをする(2.5〜3o)。軸穴の位置は中心に正確にあけます。 (2) 素材の表面に図2の様な製図をします。細いフェルトペンが使いやすい (3) cからbへ、gからfへ線に沿ってノコギリで切る。ピラニアンノコの様に歯が細かいものが最適 (4)素材を立ててaにナイフを当ててbの方向に割る。次にeにナイフを当ててfの方向に割る ナイフは線の少し外側(0.5o)割り、線は残す。仕上げの時にナイフで削り取り所定の寸法にする ナイフの背をハンマーで軽く叩く。切り出ナイフよりり、両刃の小刀、電工ナイフが適している
図2・翼の外形
3.竹材の直径と寸法
4.翼を薄くする
(1)竹材を裏返しして図3を参考に進める(2)竹の裏側からa、bの位置にノコギリで切り込みを入れる。竹の表面側に1ミリほど肉を残す (3)竹を立てて、cからaに向かって割る、次にdからbに向かって割る (4)図4に横から見た加工後の形を示す。薄い色の部分を取り除くことになる
図3・翼を薄く加工する
5.軸穴の廻りを整える
(1)図4のaからeに、bからfの形状にナイフで削る(2)軸穴の周辺を厚くするのは、軸との接合部分の強度を増すため。3ミリ程度で十分
6.翼の仕上げ
(1)以上は割によりおおよその形を作り出す作業であった(2)ナイフでシャープなエッジを丸くしたり。余分な厚みや寸法より大きい場所を削る (3)表面を平らに削り、美しくする (4)翼のコーナーを丸く仕上げる (5)形が整ったら、バランス調整。バランスが崩れていると飛行特性が著しく悪くなる ひねり竹とんぼの作り方にバランス調整の方法が載せてある。
7.軸の作り方と組立
ひねり竹とんぼの作り方に同じ。参考にされたい。
8.作品例
上部から撮影した写真
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