手作り万灯で祭りを盛り上げよう
地域で行われる子供祭り ・・・・・ 盛り上げる手作り万灯
☆ 万灯作りを始めた背景
私の住んでいるところは都心から西北西に30キロ離れたベッドタウン。60年代の後半、東京オリンピックが開かれた頃からお茶や芋畑を住宅地として開発されました。一面の畑の中で、氏神様もなく伝統的な祭りもありませんでした。これでは子供達が可哀想だと、設立間もない小学校の保護者有志により始められ“5地区祭り”として続けられてきました。 昨年で小学校が創立30年を迎え、お祭りも20世紀の最後の年の今年は27回目となり、地域の伝統になってきました。小学校の30周年も考慮して祭りをもっと楽しくしと「盆踊り」を加え、親子で“東大和音頭を踊ろう”を企画。これを盛り上げようと“親子で万灯飾りを作ろう”との提案がありました。 条件は『予算ゼロ』、『親子や地域の人と共同作業』、『楽しく作ろう』というとても重い課題、自薦と他薦の混合した状態(なんとなく)で実行責任者になってしまい、あれこれ工夫した結果の万灯飾りです。
20数年の伝統は有り難いもの、多くの方々が協力を買って出てくれ、9月初旬の祭りには立派に完成した。今年は小学校の保護者会の方が「昨年万灯作りに参加して感激した、今年も続けたい」と実効責任者を引き受けてくれ、小生は作成指導のみで良いことになった。
☆ 企画の概要
1.みんなでわいわい楽しく (1)地域の人、保護者と子供達との共同作業 ・ 共通の目的を実現する過程で何か新しいものを発見 ・ 世代と立場を越えた交流 ・ こんな人もいたのか
(2)祭りの準備を楽しもう
(3)明日から知らない人でない
(4)手作りの楽しさを知ろう
2.準備するもの (1)参加者が持参するもの @材料 ・ 段ボール 22×30センチの面が4枚 21.5×21.5センチの面が1枚取れる 大きさ傷無し、汚れ無し、折れ目無し ・・・・・・ 万灯の枠に使用 夏の果物、スイカの空き箱が良い(お店で分けて貰う) ・ やや厚く強い紙(使用済みのビジネス用の封筒) ・・・・・・ 枠を張るときの補強材 ・ 半紙(習字の紙)4枚 ・・・・・・ 絵を描き枠に貼る
A道具
(2)事務局が用意
A道具
3.切り抜いた段ボールはリサイクルへ
☆ 作り方
1.段ボールから枠を作る (1)段ボール箱を分解して22×30センチを4枚、21.5×21.5センチを1枚切り取る ・ 傷や折れ目がない ・ 折り曲げたところをカッターで切ると楽です
(2)窓枠の製図をする
(3)カッターでカットします
(4)補強枠を作る
(5)組立の補助用の紙を切ります
2.組立る
(1)窓枠をカットした面と段ボールの面を互い違いに貼り合わせる・ 互い違い(巴に)貼り合わせないと、四角になりません ・ 速乾性の木工ボンドを段ボール面にやや沢山付けます ・・・・・・ 薄く伸ばすと切り口の断面が少ないので接着できません ・ ボンドを沢山付けたので固まるまでに時間が掛かります 固まるまで固定するために「組立補助用の紙」にボンドを薄く塗り、下図のように貼ります しわを伸ばすようにピッタリと張り付けます。 段ボールと段ボールが隙間無く固定されていなければなりません
(2)3枚貼り合わせたら補強枠をはめ込みます (3)最後にもう一枚の窓枠を貼り付けて完成!
3.好きな絵を半紙に描き、枠に貼る
(1)自分の好きなものを明るい色で描いて下さい・ 水彩絵の具やサインペンが適しています ・ クレヨンは電気を灯しても映えません
(2)お父さんもお母さんも1枚描いて下さい (3)自分の名前と学年・組を書いておいて、祭りが終わって家に持ち帰りましょう
4.やぐらに取り付ける
(1)2本の紐を付けて(園芸用のバインダーが使いやすい)吊します(2)電球は40W以下にして下さい (3)通風を確保するため上部も下部にも紙を貼らないで空けておいて下さい
☆ 万灯飾りの元で東大和音頭
万灯飾りの光が子供達の心に灯り、進む道を照らし続けますよう!
このページのイラスト・解説図は山崎さん、梶井さんの作品です
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