気になる木

 校庭や学校の近くにある樹木を1年間観察し種々な学習・体験をします。ここでは樹木としましたが、草を対象とすることもできます。
 ただし、草を対象としたときは秋になると枯れてしまう。小さい物ですと踏まれたり抜き取られて観察が中途で出来なくなってしまう可能性が大きくなります。

1.対象学年
  他の学習の進み具合も考慮すると4年生以上が適当です。

2.学習の手順(一例)
 (1)校庭にある木を観察し、自分の好きな木を決める(気になる木)
    4月、多くの木は若葉を伸ばし始めています。また、花を付ける季節で植物の変化が最も大きく早い時期です。子供達も進級して新しいクラスが出来たばかりですが、出来るだけ早く行うのが良い。
 観察ノートを作り自分の好きな木について本で樹木名を知り、木の性質を調べます。調べたことは観察ノートに書きます。  幹の直径を測ったり、木の姿をスケッチする、などなど

 (2)月1回の定期的な観察
  月に一度は提起観察日として樹木の観察をします
花が咲く
芽が伸び葉が増える
緑が濃くなる
実がだんだん大きくなる
新しく伸びた枝が硬く強くなる
毛虫が付いて葉を食い荒らす
小鳥が来る
実が色付き熟す
小鳥が来て食べる
実が落ちる
葉が紅葉する
落葉する
幹から脂が吹き出す
冬芽の観察

 (3)熱心な子供は休み時間などを利用して観察するようになります
  子供がこの様な行動をするのは、先生の動機付け次第

3.観察などにはきめ細かい指導が必要です
 子供ひとり一人が観察対象を選びますから、必然的に多くの種類の樹木が対象になります。木の生えている場所に分散して行いますので複数の人のサポートが有ったらとてもスムースに進みます。このため、動植物に知識・興味のある保護者や地域の人の協力が必要です。
 学習の中心は子供達です。自身で本や辞典で調べたり、観察して考えることが大切で、知識の伝達的な教え方はしません。

 私たちも進行に合わせて調査したり、学んだりしながらプログラムや教材を充実していています。


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