ネジバナ

ラン科 ネジバナ属 (Spiranthes sinensis var.amoena)

  日当たりの良い野原の柴地、堤、庭の柴の中、ゴルフ場などに生えるラン科の多年草。 地中には白色の紡錘根があり、葉の間から10〜30pの花茎を出し桃紅色の可憐な花が咲く。

 花は1列に付くが、上部がねじれて四方から見える様に咲く。花は下部から咲きだんだん上に移っていく。花がねじれて咲くことからネジバナの名が付いた。

 狭山丘陵の近傍では6月中旬から下旬に開花する。


 花が終り結実すると葉は枯れてしまい休眠に入る。ラン科の仲間で休眠する物と同じように秋には活動を始めると予想していたが、活動を開始した葉を草むらから見つけられなかった。
 そうこうしている内に、花の時期になり可憐な花として再会する事になってしまっていた。

 3年前に偶然、栽培しているサツキの鉢にネジバナが咲いているのを見つけた。おそらく培養土の鹿沼土に種子が混じっていて発芽して開花を迎えたのであろう。
これで手元でネジバナを観察する機会が出来た。
 サツキの植え替え時期になっていたので、サツキの植え替えと同時に別の鉢に移した。培養土は今までの鹿沼土に赤玉土を2割ほどませた物を使用した。
予想通り10月初旬には夏の休眠から醒め、葉っぱが出てきた。

 下の写真は10月下旬に撮影したもの。大きいのは今年の開花株から2株に分かれた物で、来年の初夏には花を咲かせてくれる。小さいのは昨年結実した種から発芽した1年生。花を咲かすのは再来年であろう。
順調に育って発芽から開花まで2年かかる。



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