一つの花に雌しべがと雄しべがある花が両性花です。
左はオニユリの花で、真ん中に雌しべが一本とそれを取り囲むように6本の雄しべがあります。 雄しべと雌しべが大きく外に出ていて分かり易いので両性花の例として挙げました。 一つの花に雌と雄の両方の機能が備わっているので両性花と呼ばれます。
自家受粉(同じ個体の花粉で受精すること)を少なくするため雌しべは雄しべより長くなっていて、雄しべとは少し離れています。 他の個体の花粉を体に付けた昆虫がやってくると先ず雌しべに接触し花粉が付きます。 密を求めて更に花の中心部に近づくと雄しべに触り、花粉が体につき他の花に運ばれます。 雌しべが雄しべより短い植物もあります。 虫媒花の花粉の表面は虫の体に付きやすいように、ねばねばした性質があります。 ユリは粘りけが強く、衣類に付くと洗濯しても落ち難いほどです。切り花として花屋さんで売られているものは、雄しべが切り取られています。 特にカサブランカの様に白い花では焦げ茶色の花粉が花びらに付くと汚くなるので、汚れを防ぐ意味もあるようです。  雑木林の女王、ヤマユリ |  ヤマユリから作り出されたカサブランカ |
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