ヤマユリ(山百合)

ユリ科 ユリ属 (Lilium auratum)

   高さ 1から 1.5メートルの日本特産のユリ、花は大輪で直径20センチにもなり、強い芳香がある。地下に鱗茎を持ち、ここに栄養を蓄える。繁殖は鱗茎からの株別れと実生により行われる。実生から開花までには3、4年かかる様子である。
ユリの王様とも言われ、花が見えなくともその匂いで存在を知ることが出来る、林の中の半日陰の中で圧倒的な存在感がある。

 清楚で理知的な女性のイメージを持つ花で 『小百合』の名前を持つ女性が多い。サユリストなる言葉を生んだ「吉永 小百合」さんはその代表的な存在である。
乱獲や環境の変化でヤマユリが少なくなっているが、『小百合』の名ににふさわしい女性も少なくなった様に思う。

 花期は狭山緑地では7月10日頃に開花しめる。園芸種の百合、カサブランカとほぼ同じ時期に開花するので、庭に植えられたカサブランカが開花したら近くの雑木林を訪ねると良い。
97年の開花数   7本   花数  10個
98年は開花数  25本   花数  56個
 支柱立て、春と夏の下草刈りなど保護作業が実り、多く開花するようになった。未開花の株も多数見つかっているので、今後は更に沢山の開花が期待できる。




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