5月13日観察のため巡回した。数本の榾木の木口にまで菌糸が伸び白い斑点を作っている。榾木の中で菌が成長しているサイン。上に掛けたヒノキの葉は枯れ始め、かなり黄変している。下に敷いた葉は、まだ生き生きとしている。
このところ温かい日が続いて最高気温は24度前後、椎茸菌の生育には最も適した温度である。五月晴れが続いて乾燥気味、出来るだけ頻繁に訪れ水を掛けてやろうと思う。
本日はキンラン、ギンラン、シュンランの廻りの草が茂ったので草刈りに時間が費やされて、 榾木への水かけまでは手が回らず。キンランの花が終わり、ギンランの花は未だ咲いている。フタリシズカが咲き始めていた。
その後時間がとれず1回水を掛けたのみ。水のある場所から遠く斜面を水を提げて歩くのは想像していたよりも重労働である。 雑木林の環境ならば放って置いても育つ、そうでなければ自然に生える椎茸はないはず・・・・・・との理由をつけて水かけはやらないことにした。何と意志が弱いと少々反省しながら。他の2ヶ所のものは、乾燥が強く木口に菌糸は見えていない。
6月下旬、雨の合間に観察に行く。95Tの横のものは木口が真っ白になるほど菌糸が伸びてきている。しかしながら上部と下部のものは良く伸びているが、中程に積まれた榾木はあまり伸びていない。雨は上部の榾木を濡らすが下まで浸みていかない、地表からの水分も中間に積まれた榾木まで湿り気を与えないようだ。近々積み替えをしようと思う。
管理小屋の近くのものにも菌糸が見られる。「お前達も頑張ったな!」とつぶやく。ここの場所のものが遅れているのは、尾根筋に近く乾燥しやすい事が原因のようだ。
97Tの横に置いたものは2本ほどしか菌糸が見えない。ここの条件が最も悪い。最大の原因はスギの大木の根本に積んである事にありそうである。 雨の日に調べてみたが、雨が降っても何層ものスギの葉に遮られて殆ど水滴は落ちてこない。水滴は枝先から落ちたり、幹を伝わって落ちる事が分かった。時間がとれたら良い条件の場所を移したい。
3ヶ所に分けて置いて種々なことが分かった。これからも条件の異なる場所、方法を試みていきたい。 |