センボンヤリ

キク科 センボンヤリ属 (Leibnitizia anandria)


春の花
   
夏の閉鎖花
   
秋、種を飛ばす
 

 山野に生える多年草。狭山緑地では乾燥気味で日当たりの良い散策路の端に生えている。人に踏まれ他の草が嫌がり、自分は余り踏まれない場所である。

 春にロゼット状の葉から10センチほどの花茎を立てて、白い花を咲かせる。花弁の裏は紫色を帯びている。花期は狭山緑地の場合春の彼岸前後である。

 夏には何本もの花茎を30〜60センチ伸ばして、花を咲かせること無しに(閉鎖花と言われ、自家受粉で種子を作る)褐色の冠毛のある実を結ぶ。
秋に種子を飛ばす綿毛が付いた長い花茎が道ばたに沢山並んでいる姿から、大名行列で槍の穂先に被せた飾りを連想させる。
センボンヤリ(千本槍)の名はこの時の姿に由来する。


トップ ページへ狭山丘陵を彩る植物へ狭山丘陵の自然へご招待