ギンラン(銀 蘭)

ラン科 キンラン属 (Cephalanthera longibracteata)


ギンラン

ササバギンラン
   山地や丘陵の林下に生えるラン科の植物。高さ30〜50センチの多年草。茎の先に白色の花を数個付ける。狭山丘陵では開花期は5月初旬から中旬まで、キンランと同じ場所に生え、花時は少し遅いが5月初旬には引き立てあって咲く。

 残っている個体数は僅かであるが、キンランより多く、繁殖力も多少大きいようである。狭山緑地では3年間の保護活動の結果明るくなった林床で少しずつではあるが増え始めている。今春は50本ほどが花を付けた。

 種が稔るのは秋、この時期まで葉や茎は元気で光合成を続ける。種を結実させ、地下茎にエネルギーを十分蓄えさせるには、周囲の草に覆われないように時々刈ってやるのがよい。

 しかし持ち帰って庭に植えたり、鉢植えにしても育たない。もし見つけても、心に焼き付けるか、少し離れた場所から写真に撮影するにとどめて欲しい。

 下の写真はササバギンラン
葉が細長く、花も草丈もギンランよりも大きい。



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