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■校長!■

〈銀河の荒鷲シーフォート〉の中でももっとも悲惨と言われる第4部
『決戦!太陽系戦域』
サマキの心に残ったシーンをご紹介します。
(注)原書でしか読んでいない状態で書いています。
話が違っていてもご容赦下さい。

(数字は原書のページ番号、青字は回想シーン、赤字は現在の話です)

7."We regret to inform you that after careful consideration we are unable..."

 いっきなりニックには辛い展開。士官学校から手紙が届きました。その内容がこれです(↑)。ちなみに回想シーン。
 「不合格の通知」でした。
 荒鷲のくせに受験に失敗したニックもすごいが、もっとすごいのは、やはりニックパパ。
 息子がショックを受けてドアをバーンと乱暴に閉め、自室でベッドに倒れ込んでいるのに、ずかずかとやってきて、「立て!」
 「一人にしておいてよ!」と息子が叫ぶと、「ドアはきちんと閉めろ」と来た。……それでいいのか、シーフォート家。

26."It would have been you, Nicky."

 これも回想です。事故が! 28人の新入士官学校生が事故に遭い、死者が出てしまいました。悲惨……。
 「君がああなってたかもね、ニッキー」とは、幼なじみジェースンの言葉。そして、ニックは繰り上げ合格で、士官学校に入学することに。いいのか? 荒鷲が補欠合格で……。

28."Give me a hug, then."
"I'm not a gay, Jase. You know that."

「ねえ、抱きしめてよ」
「僕はゲイじゃない、ジェイス。それは知ってるだろ」って。
 はっきり言い切りましたよ、この人(ニック)。ジェースンとの会話でした。
 ニック、ゲイって単語知ってたんだね……。びっくりさ。

31.His blue eyes met mine.

 この"His"はニックパパのことです。
 お父さん、目が青いんですね。ということはニックも……ふむふむ。minemy eyesを指すか、my blue eyesを指すか、気になるところです。

38."Jerence?"

 現代です。士官学校でニックはジェレンスと再会します。
 大方の予想に反して、けっこうジェレンスは優秀です。信じられない……。

44."Yes, sir. Adam Tenere."

 4部の小犬キャラ、アダムです。けっこうお気に入りです。
 ホープ・ネーション行きで艦隊を組んでいた〈フライハイト〉のアンドルウ・テネア艦長のご子息。泣いて笑ってドジ踏んで、いい子です。
 ボライソーといい、シーフォートといい、アダムって名前にはけなげな何かがあるのですか?
 おかげで「アダム」という名前から連想していた、ギリシャ系の顎割れ・男性ホルモン多そうな人が、すっかりさわやかな小鳥さん風な容貌に……。いいぞ、アダム!

219."I lied today, when I said I hurt my ankle. I fell on purpose."

 「今日、僕は嘘をつきました。足首が痛いと言った時に。僕はわざと倒れました」
 ニック……いいけど、嘘は私が犯したことのない罪であるって、第3部で言ってたじゃないの。嘘つきーっ!! アカデミー時代から、嘘をつきまくってるじゃないのー! んもーぉ。

232."God, I wanted ta hate you ! "

 「神よ! 俺はあんた(ニックのこと?)を憎みたかった!」
 生きてたんだね、エディ・ボス。その方がびっくりです。
 それがですね、この話ではシーフォート、"I hate you. "と言われまくってます。3人ぐらいに次々と。しかも、けっこう好意を寄せた人から。
 エディはまだましかもしれません。「でも、憎めなかった」となりましたので。
 ニックが好きになった人は皆、死ぬか彼を憎むかっていう……ヴァクスは両方やってしまいましたね。あーあ……。

314.He pointed to Tolliver, whispered to a crony.

 サマキの英語能力の限界を見た!
 ウワサの「石鹸で口を洗われた」シーンのようですが、よくわかりません。トリヴァー、君は、一緒になってやったの? ただ見てただけなの? 君もやられたの? うわあああ。

319."Freak ! Play with it ! Try men ! "

 ニックの呪われた初体験(でも、たぶん未満)。すごいですね、男の子の初体験を惨めなものにするのがお仕事みたいな宗教……なんじゃ、それ。それを知っているアルレーヌ(アリーン?)もすごいですが。
 やっぱりAがつく名前の女性でないと、ニックはできないのね、と思ってしまいました。
 で、このリネットさん(?)の捨て台詞、これ、どういう意味なんでしょう。「さっ、いらっしゃ〜い」という意味なのか、「男にトライしなさいよ」という意味なのか。「男に行けば!」という意味だとしたら、いきなり初めてでmen複数は辛いよ〜、とわけの分からないことを考えてしまいます(男性一般という意味ですよね、当然)。

403."I'll go. We started together. It's fitting that we end together. I'll meet you at the shuttle."

トリヴァーのセリフ。皮肉な調子で言ってるのかもしれないけど、なぜかかっこいい。
 「一緒に始めたから、終わりも一緒にいるのが自然です」
 そろそろクライマックスなんですよね。辛いぞ……クライマックス。

438.Slowly Tolliver drew the laser. "I'm sorry, Nicky. Captain. I have no choi-Ay ! "

 またまたトリヴァー。シーフォートにレーザー向けてます。そしてこの後ジェレンスの椅子の一撃を受ける、と。悲鳴がかわいいですね。「あいっ!」せんぱーい、どうしたんですかー?
 けっこう好きなシーンです。

443.My voice was ragged. "Tolliver, I-"
He spat full in my face.

 さらにトリヴァー。シーフォートに……こともあろうに、つばを……。おのれ、トリヴァー許すまじ。行け、ジェレンス。椅子で、も一度攻撃よ!
 こんな具合で、この行為により、わたしの中でトリヴァー株は大暴落。ニックが辛い時に、そばにいるくせに、なんで支えてやれないのよ〜!と、なんか泣きそうでした。
 でも、これをやられたニックの反応の方がすごかったので、もう文句は言いません。
I hoped he would do it again.
 
もう一度やってくれないかと思った、って。マジ? 正気? しっかりしてよ、校長!

454."Nick, let him sacrifice himself for you. Don't send him to death with a lie. For the sake of your soul ! "

 で、株の下落したトリヴァーを、けっこう見直したのがこのシーン。トリヴァーが、シーフォートに「貴様の魂にかけて彼(キーン)に真実を言え」と諭す……と言うより、懇願しているシーンかもしれません。
 セリフの中のhimとかhimselfとかは、トーマス・キーンのことなんです。しかし、ニックは真実をキーンに告げようとはせず、キーンに命取りな命令を言い放った後、ダッシュでコンピューター室に駆け込みます。
ニックの心の叫び、I had no soul. この一文は、かなり来ましたよ〜。

458."Forgive me, Mr. Keene ! Please ! I only meant-I'm sorry ! Mr. Keene, I'm so sorry ! "

 クライマックスです。
 ひどいや、キーン。こんなのってないよ。君、知ってたなんて。なのに、あんなにあっさり、たいした恨み言もなく、鮮やかに死んでいくなんて。ニックの心はずたぼろだよ。できすぎくんな君に、謝っても謝っても気が済まないよ。ひどい。ひどすぎる。

470."Captain Seafort..." The middy's voice was sick with hurt and wonder. "YOU LIED ! "

 これも辛いです。アントン・セイヤー(?)くん。
 安全だって言ったじゃないですか! って言われて、泣かれて、そして、死なせて。
 次は自分が行くから、必ず行くから。ニックはそう思っていただろうに、待っていたのは死ではなく、またもや……。

471."Come to me when I call you ! I'M THE FISHERMAN ! "

 心が震える叫びでした。あんなにたくさんいた魚が消えてしまっての、ニックの絶望の叫びです。
 「呼んだら出てこい! 俺はフィッシャーマンだぞ!」。
 この「フィッシャーマン」をなんと訳すのか、非常に興味があります。

480.Lord, why hast Thou forsaken me?

 「主よ、あなたはなぜ私をお見捨てになったのですか」
 ここまで読み終えて、もう、苦しかったです。心の中で、「クオ・ヴァディス・ドミネ?」と叫んでいました。意味は「主よ、いずこへ行きたもう」です。「クオ・ヴァディス」というキリスト教の黎明期を描いたお話があるのですよ。
 ニックの神様は、いったいどこで何をしているのでしょうか。
 死んでもいいよ。誰か、ニックを殺してやってよ。もういいよ。十分だよ。
 そう思うぐらい、辛かったです。
 ああ。やっと書けました。発売万歳。ネタバレ万歳。

482.Derek, Lord Carr

 最後にロード・カーです。たぶん「カー卿」と訳されるのでしょう。
 でも、できれば「カー閣下」にしてほしいです。カタカナで書いて「カーカッカ」。どこぞの悪役の笑い声みたいでグッ。
 で、どうやらニックは自伝を書いたようなんですが……。そうなんですか? あれが書けるぐらい、気が落ち着いたのかと思うと、意外です。きっと一生暗〜く、重すぎる荷物を心に抱えて生きていくんだろうなあ、と思っていたので。
 そして、やはりAのつく女と……。

 そして、「ハイバーニア時代が一番よかった」様な発言には、深くうなずいてしまいます。
 ほんとうに、あの頃が一番……。

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