ヴィエンヌ(Vienne)からアヴィニョン(Avignon)までのローヌ河両岸がローヌの地域。フランスのもっとも古いワイン醸造地帯のひとつ。

ヴァランス(Valance)から北側の北部地区(Septenrional)とモンテリマール(Montélimar)から南側の南部地区（Méridional)に大別される。

ボルドーに次ぐフランス第二のA.O.C.産地。また、A.O.V.D.Q.S.でも優秀なワインがある。VDN(Vins doux Naturels：天然甘味ワイン-ぶどう果汁の醗酵中にアルコールを添加して醗酵を停止させる。天然の糖分がワインの中に残り甘口になる）でも2つのアペラシオンがある。
A.O.V.D.Q.S.の一つ コート・ドュ・ヴァントュー
最近酒屋によく並ぶようになってきた。

北部地区(Septenrional)は、湿気の多い大陸性気候。地質は花崗岩質、または片岩質。ぶどう品種は、赤ワイン用がシラー、白ワイン用がルーサンヌ、マルサンヌ。また一部でヴィオニエという独特の品種を使用している。桃のような甘くフルーティな香り高い辛口ワイン。

南部地区（Méridional)は、雨が少なく太陽がさんさんと照る地中海性気候。地質は多様だが、石灰質が基本。ぶどう品種は、グルナッシュ（赤ワイン用）を中心に多様な品種を使用。A.O.C. シャトーヌフ・ド・パープ(Chateauneuf du pape)では13種類のぶどう品種の使用が認められている。