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ルシロン地方(Le Roussillon) は、ラングドック地方の南側のペルピニャンを中心とした地域。最南端のA.O.C. コリウール(Collioure)はスペインと接している。

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この地方は、隣接するラングドック地方とあわせて、フランス最大のワイン生産地域で、フランス産 Vins de Table と Vins de Pays の大半をここで生産している。同時にA.O.C.ワインも産出する。A.O.C.は、Côtes du Roussillon, Côtes du Roussillon-villages, Collioure の3種。

(左のラベル)A.O.C. Côtes du Roussillon-villages
Caramany産のもの。日本では見かけない。現地小売り価格 31FFR(95/7当時)

また、優れたVDN(Vins doux Naturels:天然甘味ワイン-ぶどう果汁の醗酵中にアルコールを添加して醗酵を停止させる。天然の糖分がワインの中に残り甘口になる)を生産することでも有名。VDNの代表的なA.O.C.は、モーリー(Maury), リブソルト(Rivesaltes), ミュスカ・デュ・リブソルト(Muscat de Rivesaltes), バニュルス(Banyuls), バニュルス・グランクリュ(Banyuls-grand cru)。

太陽の恵みをうけ、冬も温暖。夏は暑く、乾燥していて、ピレネー山脈をこえて風がふいてくる。これにより、ぶどうはよく成熟する。使用するぶどうの品種がおおいことも特徴。

Roussillonの簡単なA.O.C.分布図はこちら。