110円



長崎バスの本社で、220円の回数券を買った。

買い終わって数歩あるいたところで、

私の後のおじさんが回数券を買っている声が聞こえた。

「回数券!110円!」

もちろんそれで悪いわけじゃないのだけれど、

どうして「回数券をくれ」と最後まで言わないのだろう。

売っている相手も人間なのだから、

「110円の回数券をください」と言うのがいいのではないのだろうか。

英語圏の場合は、「プリーズ」をつけるのが普通らしいけど、

日本語でも、相手に対する敬意は必要だろう。

私はバーテンダーをやっているが、昔は喫茶店で働いていたこともある。

「ご注文はお決まりですか?」

「コーヒー」

もちろん意味は通じる。

しかし、コーヒーを、どうしたいのか言ってもらいたい。

私はこういう場合には

「ホットコーヒーをもらえますか?」

と言う。

私の店でもよくある。

「マスター!メニュー!」

「・・・私はメニューじゃないのですが・・・」

と言いたいときもある。

「メニュー見せて!」となぜ言わないのだろう?

別に気にしない人には、そんな事どうでもいいじゃん・・・ってレベルの

話しなのでしょうけど、

私にはちょっと気になるのです。