原発 1999年10月1日

東海村の臨界事故の話しです。

私はあまり驚きません。

いつかこんな事は怒るだろうと予測できたからです。

原子力開発が、いくら安全と言ったって、

技術的な問題の事であって、それを操作するのは人間なのです。

すべての職員が絶対ミスをしない

100%完璧な人間ばかりなのであればいいのですが、

そんな人間なんて一人だっているわけがありません。

だからいつかは必ず事故が起こるのです。

今回はマニュアルを無視していたのですから

問題にもならないくらい馬鹿げた事故ですが、

マニュアルどおりにやっても、やる人間がミスをすれば

事故が起こる恐れは充分にあります。

過去の原発事故と言われる物は何重もの安全チェックを潜り抜けて、

偶発的なミスが重なって起きているのを考えれば、

マニュアルやチェック機構をいくら厳重にしても

あまり意味がないように思います。

しかも一回で起こる被害の量が通常の発電所と

比較にならないくらい重大だと言う事を考えなければなりません。

今回の事故は発電所でなくその関連施設ですが、同じ事でしょう。

また、戦争が起こった場合、敵国が核兵器を使用しなくても

通常のミサイルを、原子力関連施設にねらいを定めて撃ち込めば、

核兵器を使用したのと同じように放射能をばらまく事ができます。

しかも相手は「核なんか使ってないも〜ん!」と言い逃れる事ができるのです。

今回の事故を軽く考えてはいけません。

長崎に居る者は核の恐ろしさについて身を持って知っています。

もう大丈夫になったように言ってますが

東海村の人々には、数年たってから障害が出てくるでしょう。

そして何年も苦しむでしょう。

長崎のお爺さんお婆さんは五十数年たった今でも苦しんでいるのです。

他のエネルギーを考えましょうよ・・・・

そこで今日の一言


原子力発電が安全なんて
大嘘をつくな!