もめごと
1999年2月17日
2月13日〜14日、熊本県の菊池温泉で
第15回九州奇術連合大会が行なわれました。
私はこの会のメンバーではありませんが、
師匠の小川心平師から誘われたので、
一般参加と言う事で、行ってきました。
九州中のアマチュアのマジシャンの集まりで、
プロも数名ゲストとして呼ばれていて、楽しい会でした。
夜には、懇親会の後、さらに小座敷に移って飲み会がありました。
私も知らない人の中に混じって、マジックの話しなどをして
楽しませて頂きました。
そして深夜1時をまわった頃、人数も減り、10人程度の車座となりました。
それぞれ、隣の人と、いろんな話しをしています。
ところが、私の隣に座っていた人が
(この人も長崎の人らしいのですが、私は初対面でした。)
かなり酔ってきたらしく、その隣に座っている人にからんでいるようです。
私は、さわらぬ神になんとやらで、他の人と話をしていました。
ところが、からまれた人が(鹿児島の人らしいのですが)怒り出しました。
当然と言えば当然です。
そして、私にたいして、「君はどう思うか?」と聞いてきたのです。
二人のお話を良く聞いていなかった私は、あたらずさわらずの答えをしていると、
酔った方の人が、また何かごちゃごちゃ言い出し、
鹿児島の人の怒りの火にガソリンを注ぐようなことになってきました。
その人は、酔っている人も私も長崎から来たということで、
同じクラブの人間と思ったらしく、「君、何とかこの場をおさめなさい!」と、
お鉢を回してくれました。
私は、「何で私なの?この 酔っ払いと私は初対面だし、無関係なんだけど・・・」
と思ったのですが、ここでそれを言うと、収拾がつかなくなって、
他の人に迷惑がかかると考えたので、「申し訳ありませんでした」と頭を下げて、
酔っ払いを連れ出しました。
酔っ払いの扱いと、酒の場のもめごとには慣れている私の事ですから、
こんなことは何とも思いません。
その場が丸くおさまって、楽しくお酒を飲めるのなら、こんな頭、いくらでも下げます。
プライドなんて傷つきません。
というより、その場をおさめる事ができたということの方が、
水商売をしている者の誇りなのです。
その後、私に頭を下げさせた人は、からんできた人と私は無関係だと知って、
すごく恐縮なさっていたそうですが、私はそんなことは全然気にしていません。
お酒の場に関してはプロですから。