氷の話し


氷屋さんと製氷機


VICTORでは、氷屋さんのカチ割りと業務用の製氷機を併用しています。

製氷機の氷というと、よく「水道の水じゃないか」という人がいます。

プロのバーテンダーの中にもそう思っている人がたくさんいます。

そんな事を言っては、日々努力しているメーカーの人がかわいそうです。

確かにもとは水道水ですが、業務用の製氷機の場合、氷皿に水を溜めて

凍らせるのとは違い、水を吹き付け、あるいは循環させながら、凍らせるので、

カルキなどの不純物はほとんど入らないのだそうです。

硬さの面では、氷屋さんの氷にはかないませんが、純粋性では引けを取らな
いようです。


丸い氷


オン・ザ・ロック用に氷を丸く削る場合があります。

たしかに球というのは、表面積が小さいので溶けにくい形状ではありますが

表面積が小さいといっても、それは体積が同じ場合の事であって、

グラスの直径が決まっているのであれば、球よりも、同じ直径の円筒の方が

体積が大きくできる分だけ氷が長持ちするのではないでしょうか。


ちなみに私は、球も円柱も削る場合には長崎の蚊焼製の包丁と、ペティ・ナイフで

削り出していきます。