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ヤドリスズメバチ  Vespula austriaca (Panzer, 1799)


体長は女王バチ16〜18mm,オスバチ11〜16mmで,働きバチはいません.体は黒色で黄色の班紋があります.北海道と本州中部以北の山地に生息しています.

女王バチは6〜7月に出現し,働きバチが羽化後のツヤクロスズメバチの巣を探し出して内部に侵入し,相手の女王バチを刺し殺して巣を乗っ取ります.自身は働きバチを産まず,オスバチと新女王バチだけを産み,ツヤクロスズメバチの働きバチに育てさせます.チャイロスズメバチとヤドリホオナガスズメバチも同じような行動を取り,社会寄生性のスズメバチと呼ばれます.