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チャイロスズメバチ  Vespa dybowskii


体長は女王バチ30mm,働きバチ17〜24mmで,6種のなかではやや小型の部類です.頭胸部が赤褐色の他は,体全体が黒褐色をしており,他の種との識別は容易です.

本種はキイロスズメバチやモンスズメバチの巣に女王バチが単独で入り込み,相手の女王バチを殺して巣を乗っ取ることで知られています.最初は,乗っ取った巣の働きバチが子育てをしますが,チャイロスズメバチ自身も働きバチを生むため,しだいにチャイロスズメバチと入れ替わっていきます. このような性質を持ったスズメバチを社会寄生性のスズメバチと呼んでいます.

巣盤数は4〜6層,育房数は600〜3,500房位になります.本種の働きバチの羽化は7月以降で,それまでは寄主の働き蜂に養育されます.活動が最も活発となる9月〜10月には100〜300頭になります.雄と新女王は9月〜10月に羽化します.幼虫の餌としてバッタ類や各種の昆虫,クモなどを狩ります.攻撃性,威嚇性は強く,巣に近づくと,地上付近を群をなして飛び回る独特の威嚇行動をとります.


チャイロスズメバチの顔 チャイロスズメバチの成虫標本 樹液に集まるチャイロスズメバチ