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アシナガバチの巣を襲うヒメスズメバチ


ヒメスズメバチはアシナガバチ巣を襲い,幼虫や蛹の体液を粗のうにためて持ち帰り,幼虫の餌として利用します.

守山区内にある建物の木製テラスにフタモンアシナガバチが営巣しています.巣では6月12日〜18日の間の5頭の働きバチが羽化しました.この巣に,6月19日朝ヒメスズメバチの女王バチが飛来し,アシナガバチの蛹や幼虫の体液を吸い取り,自身の幼虫の餌として持ち去るのを目撃しました.

また,愛知県一宮市では,9月7日〜11日にかけて,ヒメスズメバチの働きバチ1頭がセグロアシナガバチの巣に飛来し,その様子を観察する機会がありました.



6月19日
9時44分

9時44分に,既に飛来していた女王バチを確認.9時45分には場所を確認するため巣の周囲で定位飛行した後),飛び去っりました.巣の滞在時間は不明です. この際,アシナガバチの成虫は矢印の場所で3頭確認できました.



9時46分

ヒメスズメバチが飛び去ると,2頭のハチが巣の表面に現れました.

9時59分

15分後には,女王バチ1頭,働きバチ5頭,合計6頭の成虫が巣の表面に現れ,何事もなかったように止まっていました.



9月7日

既に営巣活動が終了しており,巣には多数の成虫が止まっていました.

9月10日

ヒメスズメバチが訪れるとクモの子を散らしたように巣からいなくなりました.



9月10日

クモの子を散らしたように巣を離れ周辺に止まる成虫.