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蜂屋 (岐阜県美濃加茂市)


国土地理院発行の2万5000分の1地形図には”美濃加茂市蜂屋町”に”上蜂屋”,”中蜂屋”,”下蜂屋”と”蜂屋川”の4つの地名が見られます.周囲を低い山に囲まれた地形で海抜80m程,周辺は開発が進んでおり,近くで東海環状自動車道の工事が行われています.

日本地名大事典(吉田茂樹著,新人物往来社)には,平安時代末期(長寛元年)の資料に蜂屋本庄という地名が見られ,”鉢屋の意と思われ,鉢の生産と販売をした家屋に由来する”と書かれています.

中蜂屋には瑞林寺(臨済宗妙心寺派)があり,”柿寺”の別名でも呼ばれています.山門脇の案内板には,「仁済和尚は足利将軍義植に蜂屋柿を献上し、『柿寺』の称号と寺領十石を受け,以後寺は秀吉や家康にも献上し、寺領も安堵され、蜂屋の住民も諸役が免除されました。 ・ ・ ・」と書かれています.

付近には所々に蜂屋柿の畑が見られ,干し柿は”堂上蜂屋柿”として有名です.大変な高級品で名古屋市内のデパートでは,12個入りが消費税込み12,360円で売られていました.

JR高山線”美濃太田”駅下車
北へ徒歩3500m



南方向より見た初冬の中蜂屋付近(中央は蜂屋小学校)


(美濃加茂市のパンフレットより)

道中で見たヘボの飼育箱 瑞林寺山門 瑞林寺弥勒仏座像(蜂屋大仏)
収穫されなかった蜂屋柿が残る畑 干し柿を作っている様子 干し柿の箱に張られたラベル