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蜂尻 (岐阜県羽島市)


蜂尻は羽島市竹鼻町にある地名です.日本地名大事典(吉田茂樹著,新人物往来社)には,”鎌倉時代末期(元応2年)の資料に鉢尻という地名が見られ,江戸末期の資料には蜂尻と書かれているとあり,地名の由来は川洲(川の中州)の端をハシシリ(端尻)と呼んだのかもしれない”とされています.平地にある蜂という地名はいずれも端(はし)から転化したものが多いようです.集落内を歩いてみると,川洲の名残か,あちこちに緩やかな坂道があります.

羽島市は円空上人誕生の地と伝えられ,市内には33体の鉈掘りの円空仏が残っています.蜂尻の交差点から南西に1Km程離れた上中町長間の薬師寺に9体,同じく2Km程離れた上中町中にある中観音堂(羽島円空資料館)には17体の円空仏があります.

名鉄竹鼻線”江吉良”駅下車
南東へ徒歩1600m

蜂尻の集落内のあちこちに緩やかな坂道がある 蜂尻公民館の看板
中観音堂(蓬莱山有寶寺)と羽島円空資料館 長間薬師寺(浄光山薬師寺)