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コガタスズメバチの営巣場所 |
コガタスズメバチは開放空間に営巣します.名古屋市の例では,約80%が樹木に,20%が家屋に営巣しました.樹木の種類は100種以上と多岐にわたっていますが,特定の樹木に高い割合で巣を作る傾向がみられました. サザンカが最も多く,以下ツバキ,ツツジ,キンモクセイの順でした.これらの樹木は樹高が中程度で枝を密に出す常緑の広葉樹である点で共通しており,巣を保持したり風雨を避けるのに適している他,外部から巣を隠すのにも都合が良いと思われます.また,当地方では生け垣や庭木としてよく利用されることが,営巣が多い理由として考えられます. 家屋では軒下に巣を作る事例が大半を占め,その他には,外壁や開放的な小屋の天井などに巣を作りました.巣の多くは上部および背面で建物に付着しており,クギや電線などの突起物を利用している事例が多くみられました. |
軒下 | サッシの窓枠 | アラカシの枝 | ノイバラの枝 |
(名古屋市生活衛生センター調べ)
(名古屋市生活衛生センター調べ)