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スズメバチの巣のしくみ 3

 育房の壁面には女王バチにより1個の卵が産み付けられます.卵からかえった幼虫は頭を下にしてぶら下がっています.幼虫は途中4回脱皮して5齢幼虫(終齢幼虫)となります.十分に成長すると,口から糸を吐いて育房に白いふたをして蛹になります.コガタスズメバチでは,産卵から成虫になるまでの期間は約1ヶ月(32日)です.内訳は卵が5日間,幼虫が12日前後,蛹が15日前後ですが,営巣初期には長く,働きバチの数が増えると短くなる傾向があります.最も短いキイロスズメバチで約4週間,最も長いオオスズメバチでは約5.5週間を要します.
 糞は蛹になる直前に1回まとめてするだけです.糞は幼虫によって育房の底に塗り固められるため,巣盤を割ると育房の奥に乾燥した黒い糞の固まりが見られます.これは大変硬くて巣盤全体を強化するのに役立っています.成虫が羽化した後の育房にはまた次の卵が産まれ,再び子育てに利用されます.

スズメバチ5種の発育日数

卵 幼虫 5令幼虫
壁面に産み付けられた卵 左から卵,2齢幼虫
3齢幼虫,1齢幼虫
5齢幼虫
まゆ まゆの内部の様子 育房の断面
蛹(白いキャップをかぶった部分) 蛹の白いキャップを取り除いた
状態(赤で囲んだ部分)
育房の断面.巣穴の奥(画面上)に
黒い糞の固まりが見える)

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