スズメバチの巣と体のしくみ > スズメバチの体のしくみ 3(幼虫)
スズメバチの体のしくみ 3 (幼虫)

 スズメバチの幼虫は育房の中に,頭を下にしてぶら下がっており,成虫が与える餌を食べて育ちます.そのため,巣内を歩き回ることはありませんから,脚はなく眼も退化しています.
 卵からかえった幼虫は4回脱皮して5齢(終齢)幼虫になり,蛹を経て成虫になります.
 頭部には丈夫な大顎がありますが,互いに噛み合わせることはできません.これは餌が働きバチによって十分にかみ砕かれているため噛む必要が無く,餌を丸呑みにしてしまうためです.
 この大顎は,終齢幼虫が空腹時に餌を催促する時に使われます.大顎で育房の壁をこすりガサガサという音を立てて餌を要求します.
 一方,成虫は終齢幼虫が出す透明な栄養液を口移しで受け取り,エネルギー源にしています.スズメバチはミツバチのように蜜や花粉を貯めませんから,幼虫が出す栄養液がその役割を担っています.
 幼虫の中央に見える黒い筋は消化管です.幼虫は蛹になる直前まで糞をせず,不消化物を腸内にため込んでいます.蛹になる直前に1回まとめてする糞は,幼虫によって育房の底に塗り固められ,巣盤全体を強化するのに役立っています.


幼虫 幼虫 5令幼虫
モンスズメバチの幼虫(松浦原図) 左から卵,2齢幼虫,3齢幼虫,1齢幼虫 5齢幼虫

幼虫 5令幼虫
モンスズメバチの5齢幼虫 育房に整然と並ぶオオスズメバチの5齢幼虫と蛹(キャップをはずしてある)

スズメバチの巣と体のしくみ > スズメバチの体のしくみ 3(幼虫)

触角(しょっかく) 単眼(たんがん) 複眼(ふくがん) 都市のスズメバチメニューページへ