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スズメバチの体のしくみ 2 (成虫2)


胸部は前胸,中胸,後胸の3つに分かれ,4枚の羽と6本の脚(足)がついています.脚の先には褥盤と呼ばれる吸盤があり,垂直なガラス面などにも止まることができます.

ハチの羽は,後翅にかぎがあって,羽を開く時,前翅の縁の部分に引っかかって一緒に動くので2枚のように見えます.腹部はオスが7節,メスが6節からできています.メスは腹端が尖っており,先端には毒針があってこれで人を刺すことがあります.オスには毒針がないので,腹部の先端はメスのように尖っていません.


コガタスズメバチの胸部背面 オオスズメバチの翅(前後翅の一部) 翅をつなぐかぎ(顕微鏡写真)

腹部 スズメバチのオスとメス
スズメバチの腹部(松浦原図) コガタスズメバチのメス(左)とオス(右)

スズメバチの成虫は胸部と腹部の間がくびれています.これは狩りバチ全般の特徴で,相手に毒針を刺す時に,体を”くの字”に曲げて刺しやすくするためです.

毒針は産卵管が変化したもので,メス(女王バチと働きバチ)のみが持っています.毒嚢や毒腺と繋がっていて刺すためだけに使用されます.そのため産卵に用いられることはなく.卵は産卵管の付け根付近から産み落とされます.

脚の先には一対の鋭い爪があります.その真ん中には吸盤の役目をする褥盤があり,つるつるの窓ガラスにもピタリと吸い付いて止まることができます.


毒針(どくばり)

毒針
オオスズメバチの毒針 コガタスズメバチのオス交尾器 脚先の鋭い2つの爪と間にある褥盤

 ここで使用している電子顕微鏡写真は阿達直樹氏のご好意により転載しました. 教材としての走査型電子顕微鏡画像集には昆虫以外にもたくさんの素晴らしい画像があります.

* 頭楯:とうじゅん,褥盤:じょくばん