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樹洞に営巣したモンスズメバチの観察日記


2004年8月,千種区内の雑木林で樹洞に営巣したモンスズメバチの巣を見つけました.人通りもほとんど無く,危険もない場所なのでそのまま観察を継続することにしました.
 モンスズメバチは都市環境下では退潮傾向にありますが,名古屋市内には本種が多数生息しています.


2004年8月12日

樹液に飛来する昆虫を調査中に偶然見つけた巣です.雑木林にはもっと条件の良い木があるのに,なぜこんなに細い木に巣を作ったのか良く分かりません.

樹洞の入り口には立派な目張りがある. 4m程離れた巣を撮影中のオーナー.
慣れてはいてもやはり腰が引ける.
外皮の上には多数の働きバチが止まっている.

2004年8月19日

巣は前回(8月12日)と特に変わった様子はなし.樹木の表面には黒いシミができている.相変わらず活発に働きバチが出入りしている.

入り口の目張りはあまり変化がない. 巣の下には内部を削り取った時に
出た木くずの山ができている.

2004年8月31日

巣は前回(8月19日)と大きく変わった様子はありませんが,8月12日の写真(左)と比べると外皮が少し立派になっているのがわかります.今後巣が大きくなると,外部にも巣盤が増設される可能性があります.

8月12日の様子 8月31日の様子

2004年9月22日

巣は3週間前とは大きく形が変わっていました.樹洞の内部が狭くなって表面に巣盤を増設したためか,外皮が大きく盛り上がっています.順調にいけばさらに大きくなる可能性が高く,今後が楽しみです.

巣が外部に拡張されたためか,外皮が盛り上げっている.

2004年10月4日

2週間ぶりに出かけてみると,恐れていたことが起こっていました.オオスズメバチに襲われて巣は廃巣になってあしまい,成虫・幼虫とも姿は全く見られませんでした.一昨年のモンスズメバチ,昨年のキイロスズメバチに次いで,3年連続で観察中の巣が襲われてしまいました.東部丘陵地ではオオスズメバチの捕食圧は相当高いことが想像されます.外皮を取り除いて巣の内部を調査したところ,巣は樹洞のかなり上の方まで作られており,巣盤数14層,育房数は2,995房でした.

外皮は大きく破損して穴が開いている.中の幼虫。蛹は全て持ち去られて空になっていrた.
残っていた外皮を取り除いた状態 樹洞内から取り出した巣盤