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コガタスズメバチの巣の観察日記 2014


2014年5月15日,稲沢市内の公園でコガタスズメバチの初期巣を見つけました.巣は地上から40cm程の高さの枯れ枝に作られており,現場はそのまま放置しておいも危険がない場所でしたので,除去せずの発達の様子を経過観察しました.巣は台風や大雨に影響もなく順調に大きくなり,11月15日に現地調査をした際には,成虫は一頭も見当たらず廃巣となっていました.


5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月

2014年5月15日 2014年5月27日
枝を揺らしたら女王バチが出てきた. 外観には全く変化が見られない. 


5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月

2014年6月4日  
 
2014年6月14日
働きバチが羽化し,筒の部分が削り取られて短くなったいる.巣の表面には新しい外皮が少しだけ増設された.
2014年6月16日
巣穴は真下から少し横面(西向き)に移動した.さらに新しい外皮を増設中.
2014年6月19日
巣穴はさらに横面に移動し,外皮には貝殻状の模様が見える.
2014年6月23日
さらに新しい外皮が増設され,より丈夫になってきた.


5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月

2014年7月2日
外皮が厚みを増しさらに丈夫になった.巣を揺らしたので,働きバチが5頭ほど巣から出てきて外皮上を走り回る.
2014年7月8日

外皮の模様が変わっているが,大きさはほとんど変化がない.

2014年7月19日

外皮がさらに丈夫になった.右は巣材を抱えて外皮を増築中の働きバチ.

2014年7月24日

外皮の径が少し大きくなった.何頭かの働きバチが外皮を増築中.

2014年7月31日
巣は順調に大きくなっているが,暑さのせいか働きバチの出入りはあまり活発ではない.


5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月

2014年8月6日
枯れ枝を取り除く際巣を刺激したので,たくさんの働きバチが表面に出てきたがやがて落ち着いた.
2014年8月11日
第風11号の影響もなく巣は無事であった.成虫が出入りする際邪魔になる巣の前面の葉は,働きバチによって囓り散られるため,巣の様子がよく分かるが,背面は倒れた葉が邪魔になって巣が見えにくくなってしまった.
2014年8月18日

久し振りに午後に撮影.暑さが厳しく成虫の活動は不活発である.

2014年8月25日

気温が低めで何度かハチの出入りが確認できた.巣も少し縦長になってきて,順調に発達中である.

2014年8月30日

気温が低めでハチの出入りは活発である.巣内の温度上昇を防ぐため,一頭が羽を振るわせて風を送っていた.



5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月

2014年9月1日
9月も雨のスタートとなった.8月中旬以降雨の日が多いが巣の発達は順調である.
2014年9月10日
成虫の外役活動は活発であるが,巣穴は以外と小さい.見張りのハチが一頭顔を覗かせている.
2014年9月17日
巣の外観はほとんど変わったいない.裏側からは草が伸びて見にくなった.


5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月

2014年10月1日
巣穴はかなり小さく,成虫の外役活動もあまり活発ではない.営巣活動もまもなく終了すると思われる.
2014年10月10日
成虫の活動は意外と活発でかなり頻繁に出入りが見られた.右はちょっとしたラッシュ状態の巣穴付近,
2014年10月25日
晴天で気温が高かったが,営巣活動はほぼ終わっていると思われ,成虫の出入りは見られなかった.しかし,巣を刺激すると中から多数の働きバチが出てきた.河畔林内の倒木では,既に多数の個体が越冬に入っているのが確認できた。


5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月

2014年11月15日
営巣活動は完全に終わったようで,成虫の出入りは認められなかった.巣を揺らしても成虫が出てこなかったので,巣を回収し持ち帰った.