TOPメニューハチに関する豆知識 > 蜂神社

蜂神社


ニホンミツバチをまつる

ハチをまつっているという珍しい神社を紹介しましょう.名前はズバリ”蜂神社”.岩手県紫波郡紫波町(しわちょう)の”陣ヶ岡”という小高い丘の上に建っています.現地は海抜136mの小高い丘になっており,戦が起こるたびに何度も陣が張られた場所のようで,それが”陣ヶ丘”という地名の由来になっています.このハチはスズメバチではなく,ニホンミツバチ (Apis cerana )のようです.

澤口たまみ著”虫のつぶやき聞こえたよ”(白水社:1989)の
132ページ〜135ページに 次のように紹介されています.

この神社のある場所には古くは蝦夷の集落であったが,大和朝廷の支配下に入った後は,安部氏が居城を構えていたと伝えられています.そしていつのことかは定かではありませんが,南から攻め上ってきた中央の軍勢が,この丘で蝦夷の抵抗に遭い,前進を阻止されてしまったので,夜陰に乗じて蜂の群を投げ込み,敵が驚いて騒いでいるところに攻め入って勝利したそうです.蜂を使って勝利をおさめた中央軍は,その蜂の死骸を集め,丁寧に葬って蜂神社を建立したそうです.