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ハチクマ (タカ目タカ科)


スズメバチの巣を食べる鷹

 ハチクマ Pernis ptiorhyncus はワシタカ目ワシタカ科に属するタカの仲間で,世界で5種が知られています.本種は中央アジアから東南アジアにかけて分布し,日本には夏鳥として東南アジアから渡ってきた個体が5月〜10月にかけて見られ,秋にはまた東南アジアに帰っていきます.北海道,本州,四国,九州で見られ,丘陵地から山地にかけての森林で繁殖します.
 名前の由来は蜂鷹(蜂角)で,ハチを食べるクマタカ(熊鷹,熊角)に似たタカを意味しています.ハチ類を主食としますが,他の昆虫やカエル,トカゲなども餌にします.
 コガタスズメバチやアシナガバチの巣を巣盤ごと持ち帰り幼鳥の餌にする他,地中に営巣するクロスズメバチ属の巣を脚で掘り出したりもします.巣を採集する際にどうしてスズメバチに刺されないのかは,ふさふさした羽毛や硬い皮膚のせいだとか,ハチを寄せ付けないような独特の臭いを出しているとか諸説ありますが,よく分かっていません.