TOPメニュースズメバチの博物誌ヘボの巣コンテスト > 恵那市串原 2017

”ヘボの巣コンテスト” 2017


11月3日に岐阜県恵那市串原地区で”くしはらヘボまつり・第24回 全国ヘボの巣コンテスト”が開催されました.昨年に引き続き,今年も公共交通機関(JR・明知鉄道・コミュニティバス)を乗り継いで現地へ出かけました.会場は相変わらず熱気にあふれていましたが,素晴らしい晴天で気温が高かったせいもあって,逃げ出した成虫も例年以上に元気に会場を飛び回っており,刺傷被害が多発していました.

参加者数から判断すると数十人の人が被害に遭っていると考えられます.これだけの人が刺されれば,普通は大きなニュースになるところですが,最初から危険を承知で参加しているとあって,特にニュースにはなりません.見方によっては日本一危険な”まつり”かもしれません.

会場は昨年と同じレイアウトで,ユッタリとした配置になっていてゆったりと過ごすことができます.難点は網室から逃げ出した成虫が会場を飛び回っていて,次々と体に止まることです.そのため落ち着いて食事をすることもできませんでした.

私は芝生広場で食事中に口の横を刺され,しばらくして売店の扉を開けた際に右手親指を刺されました.参加5回目にして初めての刺傷被害です.一緒にいたコウジ菌氏も首筋を刺されました.コウジ菌氏は昨年に引き続き2回目の刺傷被害となりました.




JR恵那駅より明知鉄道で明智駅へ 明智駅からはコミュニティバスで会場へ
会場全景(芝生広場に昨年と同じレイアウトで配置されていた)
巣の取り出しを行う大きなビニールハウスと,計量を終えた巣の置き場(右のテント)
巣を取り出し中 網にはびっしり成虫が止まっている 計量を終えた巣が並んでいる
ビニール袋に入れて並べられた巣 巣は1Kg当たり8,000円で販売 購入済みの巣を見せてもらった

会場で販売されている商品で一番人気があるのはヘボ五平です.五平餅は,炊きあげたうるち米を木の板(棒)に潰して刺し、たれを付けて串焼きにしたものです.地域によって形が異なりますが,串原を始め恵那市ではわらじ型が普通です.お隣の中津川市では団子型が多くなっています.ここで販売されている五平餅は味噌だれで,たれにすりつぶした”ヘボ”が入っており”ヘボ五平”と呼ばれています.会場の名物で,一本300円で販売されており,いつも行列が絶えません.

ヘボを御飯に炊き込んだヘボ御飯も人気があります.こちらは1パック500円で販売されていました.醤油味の炊き込み御飯で,中にヘボの幼虫とさなぎが入っています.あまりのおいしさに成虫もやって来て,食べかけの容器に止まっています.

<

今年は出品されたハチの巣箱が140を越え大盛況でした.また,当日は快晴、無風の暖かな日でしたので,逃げ出した成虫が会場周辺を飛び回り,食事を取るのも大変でした.会場には”蜂アレルギーの方は危険ですのでご遠慮ください”という掲示も出されており,雰囲気の盛り上げに一役買っていました.

刺傷被害もあちこちで発生し,救護所は大賑わいの様子でした.救護所には毒液を吸い出す道具(インセクト・ポイズン・リムーバーとエクストラクター)が用意されており,塗り薬も虫刺され用の軟膏とキンカンが用意されていました.ハチ刺されにキンカンというのはあまり感心しませんが,結構塗ってもらっている方も多いようでした.私は当然軟膏を選んで塗ってもらいました.

一緒にいて刺されてコウジ菌氏も私も幸い重篤な症状がでることもなく,無事会場を後にすることができました.その後の経過も順調で,少し痒みがある他は大して腫れることもなく順調に経過しています.


危険を喚起する掲示 私の刺傷被害状況(口元) O氏の刺傷被害状況(首筋)

おまけの一言

恵那市串原地区(旧恵那郡串原村)は何も無いのが自慢の山村です.パンフレットによれば,”駅(鉄道)がない”,”国道がない”、”コンビニがない”、”信号機がない”と自虐的に書かれています.昔誰かの歌に似たような歌詞がありましたが,現地は山深い場所ではなくて,むしろ高原のような感じののどかな所です.蜂刺されの恐怖が克服できる方,あるいは恐怖体験をしてみたい方は是非一度ご参加ください.


昨年に引き続き会場にご一緒した,広島県にお住まいの”コウジ菌”さんのブログでも詳しく紹介されています.

「昆虫食の研究4 -岐阜県恵那市「くしはらヘボまつり」ヘボミュージアムとヘボ料理-」