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ヤドリホオナガスズメバチ  Dolichovespula adulterina (Buysson, 1905)


体長は女王バチ16〜18mm,オスバチ14〜18mmで,働きバチはいません.体は黒色で黄色又は灰色の班紋があります.北海道と本州の山岳地帯に生息していますが,個体数は少なく珍しい種類です.

女王バチは7月に出現し,働きバチが羽化後のシロオビホオナガスズメバチの巣を探し出して内部に侵入し,相手の女王バチを刺し殺して巣を乗っ取ります.自身は働きバチを産まず,オスバチと新女王バチのみを産んで,シロオビホオナガスズメバチの働きバチに育てさせます.チャイロスズメバチとヤドリスズメバチも同じような行動を取り,社会寄生性のスズメバチと呼ばれます.