関門トンネル人道口 「非公式」情報
2007年改訂版
自転車あるいは原付で関門海峡を目指すツーリストにとって、関門トンネル人道口はひとつの憧れであり、また旅の区切りでもあります。料金20円、おまけに門限つきとくれば関所も同然ですよね。ところが具体的なアプローチや周辺施設の情報となると、地図を見ただけでは分かりにくいことがあるのも事実。
そこで「週末の人道口常連」nyaoが、関門トンネル人道口の情報をじっくりとお伝えします。また人道口以外の有料道路やフェリーなどの案内も文末にまとめていますのでご覧ください。
なお人道口関連の臨時情報についてはHeadline
Newsや各掲示板にてお知らせします。
*公式リリースは西日本高速道路株式会社・九州支社まで
【入口はどこ?】
人道口の所在地は、下関側は国道9号線・みもすそ川交差点(下関市みもすそ川町)のすぐそば、門司側は県道261号線・関門橋の東側です。ライダー御用達のツーリングマップルでは、2004年版より人道口情報が掲載となりました!
<下関側のGPS座標>
北緯33度57分45秒・東経130度57分32秒(エンペックス・ポケナビ65EZ測定、日本測地系)
【料金は?】
50cc以下の原付と自転車は通行料金20円です。(歩行者無料)下関側入口で支払います。
しかし!有料道路といえば回数券。当然人道口用の回数券も存在しますが、人道口では販売していません。回数券を買う場合は、下関市椋野町の車道トンネル事務所、または門司側の車道事務所にてご購入ください。
【門限があるんですか?】
通行できるのは午前6時から午後10時まで。深夜は通行できません!かく申す私は1回門限に遅れ、所持金が1,000円未満だったため宿泊もできず、めかりPAで野宿(?)したことがあります。(爆)
【施設は?】
下関側の人道口は関門国道トンネルの下関PAでもありますが、下関市内でも評判だったうどん屋は2006年2月で閉店となり、現在は缶ジュース等の自動販売機のみです。下関側には関門トンネル&関門橋資料館「関門プラザ」も併設しています。(朝9時〜夕方5時開館、無料)
また門司側は道路の向かい側に食堂「若松屋」があり、おでんが評判です。
【記念碑もあります】
下関側には完成記念碑や建設を主導した方の銅像、昭和天皇の御製(短歌)歌碑があります。
しかし本当に見ていただきたいのは、門司側に建てられた慰霊碑です。建設に携わり事故で亡くなったり病死した方々の名前が、慰霊碑の裏側に刻まれています。新幹線トンネルを除く関門海峡の各海底トンネルは、1940年代〜50年代の原初的なシールド工法で建設され、それらの工事によって得られた数々の教訓は、現代日本が誇るトンネル工事技術に活用されていますが、その陰では慰霊碑に刻まれた方々の尊い犠牲があったことを忘れてはなりません。
【人道口の心得】2006年9月から厳しくなりました
●トンネル内エンジン使用厳禁!
原付のエンジンは絶対に使わないこと。ここはあくまで歩道の延長!EV車のモーターもダメ!
●自転車も押して歩くこと!
自転車については、これまで空いていれば乗ったままの通行も黙認されていましたが、自転車の通行マナー悪化が目立つという理由から、2006年9月より「押し歩き」ルール厳守となりました。制限緩和を目指すためにも、サイクリストのみなさんのご協力をお願いします。
●旅の方は県境で記念写真を撮るべし!
他の方に頼んで撮ってもらいましょう!嫌な顔をする人は居ないはず、というより一緒に写りたい人が多いのでは?(笑)ついでにスタンプも押しまくるべし。
●エレベーター・アクション
40人乗り・20人乗り各1基のエレベーターがありますが、原付は迷わず40人乗りを使ってください。20人乗りだと周囲の歩行者からひんしゅくを買ってしまいます。(汗)自転車でも荷物が多いときなどは40人乗りへ。
【その他の情報・注意事項】
●混雑する日時
<4月の第1日曜日>維新海峡ウォーク…終日観光客だらけになります。
<8月13日>海峡花火大会…夜6時以降は大渋滞、門限が迫るので早めに行動!
<晴れた休日>世界唯一の「歩いて渡れる海底トンネル」なので、国内外の観光客が年中訪れます。
<毎日夕方>ジョギング時間帯…最近は夜9時ごろまでみなさん走ってます!
●自転車やバイクが故障しちゃったら…?
下関側には通行できる時間中警備員が詰めていますので、業者に連絡をとっていただくのがよいようです。近くにある火の山ユースホステルへの取次ぎもやってくれるとか。またスポーツ用自転車については、下関サイクリングクラブ事務局のある専門店「サイクルピット240」で整備を受けることをお勧めします。
【自転車・原付の有料道路等料金】
有料道路…旧彦島有料道路と火の山パークウェイは2006年から無料開放
関門トンネル (人道) |
若戸大橋 | |
自転車 | 20円 | 通行不可 (渡船100円) |
原付50cc | 20円 | 50円 |
利用時間 | 6時〜22時 | 24時間 |
回数券 | 11回・60回・100回 100回券1630円 |
11回・60回・100回・250回 |
フェリー・旅客船
関門海峡フェリー・彦島〜小倉 (乗船券・航送料込み) |
関門連絡船・唐戸〜門司港 (乗船券・航送料込み) |
|
自転車 | 300円 | 590円 |
原付50cc | 350円 (125ccまで) |
利用不可 |
利用時間 | 彦島発 平日7時〜18時20分、日祝8時〜18時20分 小倉発 平日7時20分〜18時40分、日祝8時20分〜18時40分 |
6時〜21時 |
回数券 | 11枚組み自転車3000円、原付3500円 | あり |
問い合わせ先 | 関門海峡フェリー | 関門汽船 |