詩集

「納屋橋でブロックバスター」

著者名 ・ 中村彰利

発行 本の森    発売 星雲社

     





        2002年12月20日に発売しました。


    当然、買った人はわずかです。
    ほとんど本屋には並びませんでしたから。


    詩を書くということは嫌われることです。
    自分の気持ちだけを撒き散らして
   相手からの言葉は受け取りません。

    素直な気持ちを出せば出すほど、それは何故か汚い感情で
   人に聞かせられない言葉ばかりでした。
    愛しいと思う気持ちには、常にドス黒い欲望がつきまとい
   差し伸べようとする手には、計算した狡さを隠していました。

    詩を書くということが
   本当の気持ちを表すということだとすれば
   目にした人を近づけようとさせるものではなく
   疑心感を持たせ、遠ざけてしまうものでしょう。


    何故、そんなものを書いて
   人の目に触れさせようとしているかと聞かれれば・・・
    
    きっと、まわりにいる人達を見て
   その中に本当は入りたいのに入れないから
   言う必要のない感情や言葉を持ち出して
   「本当はこう思ってるんだろ」と
   遠くから投げつけて、悲しむ顔を見て満足したいんでしょうか。
    少しは俺の気持ちがわかったかって。


    私は本当は人に好かれたいと
   考えてばかりいる人間だったはずなのですが
   好かれる人間になれないと思い始めてから
   私を避ける人間が嫌いになり、嫌われていると感じ始めたから
   嫌われ者でいてやると言いふらしたいのです。




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