西暦2000年・辰年
辰年生まれは勝気で困難によく耐える


◆辰と年・月・時刻・方位
平成12年の今年は辰年で、十干十二支では庚辰(かのえたつ)。辰は十二支の5番目。月では旧暦の3月。時刻は午前8時頃、または午前7時から9時頃。方角は東南東の方位を表す。動物は架空の龍が当てられている。

◆龍と逆鱗
大蛇に似ていて四つ足で角、長いひげのある想像上の動物。地上、空中、水中に住んでいて、雲をおこし雨を降らせる能力をもった縁起のいい、めでたい動物。イメージとしては角は鹿、頭はラクダ、眼は鬼、項(うなじ)は蛇、腹は蛟(みずち)、背中の81枚のウロコは鯉、爪は鷹、掌は虎、耳は牛といわれている。春分には天に昇り、秋分には淵に隠れるといわれている。うまく馴らせば背中に乗ることができるが、喉の下に逆さに生えたウロコ(逆鱗)が1枚あって、そのウロコに人間が触れたら龍が怒って殺されてしまう。このことから、「逆鱗(帝王の怒りの意味)に触れる」は、怒りにあうということである。

◆画龍点睛(がりょうてんせい)を欠く
中国の南北朝時代のこと。ある画家が安楽時の壁画に白龍を描いていた。仕上げに瞳を描き込んだところ、風雲が起こり白龍がたちまち天に昇っていったという故事が伝わっている。この故事から最後に大切な部分に手を加えることで、全体が立派に引き立つことのたとえとして使われる。九部通り出来上がっていて、大事な一点が不足していることを「画龍点睛を欠く」という。

◆登龍(竜)門
中国の黄河の上流に伊川という激流があり、下流から登ってくる鯉は山峡まで登れるがそれ以上は登れない。この激流を越えた鯉は神通力を得て龍になるといわれ、この辺りを龍門を呼んでいた。そのことから立身出世の関門のことを「登龍門」という。

◆臥龍(竜)
龍が横に寝た格好を「臥龍」という。樹木の姿をなぞらえて呼ぶことが多い。
岐阜県・宮村の老桜「臥龍のサクラ」は、1973年(昭和48)5月に国の天然記念物に指定されている。鹿児島県・東郷町の菅原神社にもある「臥龍梅」は一本の木から分岐した50本余の老木で、これも国の天然記念物になっている。大分県大分市の天満神社、鹿児島県・姶良町、山口県柳井市などにも「臥龍梅」と呼ばれる梅の木がある。

◆彫刻師・左甚五郎と龍
埼玉県浦和市の国昌寺の山門は。”開かずの門”といわれている。その昔、近くの沼に住んでいた暴れ者の龍を封じるために甚五郎に龍を彫ってもらって山門の欄間に納めた。ある日葬列が山門を通り抜けようとしたところお棺が急に軽くなった。欄間の龍が仏様を食べてしまったのだ。以来、山門は閉ざされ、正月と盆にしか開かれることはない。福井県鯖江市の誠照寺の甚五郎作の「駆け出しの龍」の四足門は、彫刻の見事さから日光の「日暮らし門(陽明門)」になぞらえて、”北陸日暮らし門”と呼ばれている。

◆辰年生まれは
辰年生まれは気位が高く勝気なため、困難なことによく耐える。爆発的な成功をする半面、奈落のどん底に落ちることもある。気短かで思慮分別なく猪突猛進して意外な失敗を招くこともあるが善行をすると長命といわれる。

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