ベーシックを操って20年

 今や、やれレイティングだ、やれスピード指数だとパソコンによる能力指数予想が花盛 りですが、私が競馬を始めたころはパソコンなどと言う代物は、それは高価なもので、と ても一大学生(当時)には手が出ないものでした。能力指数を出している人も熱心な競馬 ファンの中にもチラホラいましたが、それにしても、過去の出走レースの格、順位、1着 馬との着差などを独自の基準値にたしたり、ひいたり、電卓片手に手計算でした。なんと かこの苦労から解放されたいと、最初に手に入れたコンピューターはMSX。皆さんは覚 えていますか?しかもフロッピードライブなんて初期型にはついてないから、データやプ ログラムの読み書きはテープレコーダーで、モニターは当然(?)テレビ。メモリは少し 遅れて登場したファミコンよりも少ないから、社会人になってから一度会社の仕事を頼ま れたときなんて、データの数が多すぎて動かなくなっちまいやんの。まあ、そんなこんな でここまでベーシックとつきあってきて、いまだに競馬のデータの打ち込み、予想にはベ ーシックプログラムを使ってますので、手間がかかるのと、仕事が夜なもので、予想の発 表が当日の朝方になってしまいます。競馬開催日の前日には間に合いません。レース終了 後予想を書きかえるなんてしませんから、後日にでも、「カンのやつこんな予想してやが った。」などと冷やかしに是非当ホームページにお立ち寄りください。      



予想業界にひとこと

 回収率300%だとか、400%だとかの甘い言葉に誘われて、実は私も痛い目にあっ たことがあります。地道にやるよりは一獲千金を夢見て、また騙されるとわかっていなが ら、電話予想屋のはしごを繰り返した時期がありました。よ〜く考えてみると、厩舎の裏 情報も単発ではあることはあるだろうけど、東西合わせた全厩舎をカバーできるはずなく 毎週、毎週高配当的中なんてできすぎた話です。一流を気取った広告のところほど情報料 が高く、それがまた当たるものだと錯覚をまねき、「広告と実際の予想が違う」と文句を いうと、「あなたとは担当者が違うのだ」とくる。設立したての頃は会員番号と名前を確 認するが、そのうち自動応答テープで予想を流すようになり、いつしか消えてゆく。そん な予想会社のいや多いこと。一部の良心的な運営をなさっている予想会社の方には申し訳 ありませんが、信用ならない業界だと思います。他人の予想で馬券を買おうが、自分の予 想で馬券を買おうが、競馬の楽しみ方は人それぞれでしょう。でも、皆さん、甘いキャッ チフレーズにはくれぐれも気をつけて。                      

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