1999年11月7日@渋谷公会堂
東京国際映画祭シネマプリズム
スクリーンからあふれてくるインドの空気。 牛。市場。 泥をはねて走るオートリクシャ。
テレビで流れる「ARE RE ARE (DTPH)」 やバーで流れる「Mujhe Pyar Hua Allah Mian (Judaai)」。 映画館の「Border」では(はからずも)日本スクリーン初登場となる Sunny Deol, Akshaye Kanna, Sunil Shettyの姿が。 その緊張はしる映画館の外の通路では、 「Deewana Mastana」のポスターでGovindaとAnil Kapoolが笑っている。
行ってはないけど1997年の街角に吸い込まれたような気分になった。
トップを張ることに手段を選ばない男たち、 そしてなぜそこにいるのかよくわからんけど「仲間」である男たち。 眼を真っ赤にした敵やら、ハゲおやじやら、ぼんぼんくずれの子分。 みんなイイ味を出している。
どこまでもかっこいいビクー。うーん、 「Kaun?」でセールスマンなんかやってる場合じゃないぞ、Manoj Bajpai。
そしておいしすぎる役。サティヤ。
せつないラストが待っていること、結末も知っていたけど、 あのでかいホールに流れる空気の中で、 自然にウルウルとしてきた。
ミュージカルはスクリーンで観なきゃね、 なんて知ったようなことを言ったりもしたけど、 こういう映画こそ大きなスクリーンで、 たくさんの観客とともに観るべき作品なのかとも思ったり。 こんな音楽もありなんだと思ったり。 とにかく上映してくださったことに感謝してます。
そんな、そんな、とっても満足した11月7日でした。 一年前の11月7日とは大違い。 あのマニラトナムに浴びせられた罵声からはや1年が経ち、 ラジニの誘惑から迷い込んだマサラ道の一角に立ち塞がるこの作品を劇場で観られたことに、 そしてこの映画に感動できた自分に満足してます。
ウルミラ? うーん、この映画ではそんなことはどうでもいいです。 もちろんとってもイイですけど。
ラジ専、ルクふぁん、サルマニア ... 一人でも多くの人にこのインド映画を観てもらわんことを願って。