正しいＨＴＭＬ４．０　リファレンス＆作法

ＨＴＭＬとは何か？そんな問いに１つの答えを出そうとしたのがこの本です。
「正しい」と銘打っているだけあり、うならされる記述もしばしばです。特に「ＨＴＭＬを書くにあたっては徹底して論理性を追求しろ」という主張は、 非常に反省させられました。今ではなるべく気をつけるようにしています。
このような「正しい」ＨＴＭＬの書き方が前半を占め、後半は「正しい」ＨＴＭＬのリファレンスとなっており、付録としてスタイルシートと ビレッジセンターが発売している「ＷＺ　Ｅｄｉｔｏｒ」の紹介がなされています。ＨＴＭＬの書き方に関しては、「そこまで・・・」と思うところもありますが、 基本的にＨＴＭＬの本質に対する考え方は「すぐれている」と言わざるを得ません（正しいかどうかは、私には分かりません）。 もちろんリファレンスは完全にＷ３Ｃの仕様に基づいており、各ブラウザの拡張タグなどは一切触れられていないので、かえって便利で重宝します。
非常にお勧めな本なのですが、ただひとつ残念なことは、付録のスタイルシートの記述がｌｅｖｅｌ１までにとどまっていることです。 この本が出版された当時は、多くのブラウザがｌｅｖｅｌ２にはほとんど対応していなかったというのがその理由なのですが、 現在ではＩＥ・ＮＮともにかなり対応しており、その点を差し引いてお勧め度は７としました。