Oracle8i WebDB入門 Webサイト構築編
書籍情報
著者 | 椛田 后一/中島 美樹 |
発行日 | 2000年2月21日 初版発行 |
発行元 | 株式会社アスキー |
頁数 | 162頁 |
定価 | 1800円(税別) |
ISBN | ISBN4-7561-3353-3 |
評点
難易度 | ★★★☆☆☆☆☆☆☆ | お勧め度 | ★★☆☆☆☆☆☆☆☆ |
書評
オラクルの製品の1つであるWebDBに関する本です。
ほかの本の書評で「アスキーのオラクル本にはずれなし」と書きましたが、アスキーのオラクル本にもはずれがありました。
この本の構成は、第1章が機能概要、第2章が一般ユーザーの利用方法、第3章がインストール手順、第4〜5章がWebDBでのWebサイト構築について、
となっています。総ページ数は162ページなのに、第3章は90ページで終わっており、実際の構築に関する説明は68ページしかありません
(総ページ数は索引も含んでいるため)。
もちろん、たとえページ数が少なくても、内容的に不足がなければ問題はありません。WebDBには5つの機能があるようですが
(データベースオブジェクトのブラウズ、Webアプリケーションの開発、データベースの管理、データベースの監視、サイトの構築・運用)、
この本では副題のとおり、ほとんどサイトの構築・運用に絞った構成になっています。
しかしその内容は、絞っているを通り越して乏しい(しかも非常に)といった感じで、
読み終わったときは、「え?もう終わりなの?」と少し驚いてしまうほどでした。
しかも「Webサイト構築編」の続編は未だ出版されていません。
アスキーのオラクル本は、「技術資料」という形で断片的にオラクルのサイトで提供されていたものを再構成・情報追加したものが多く
(と私は勝手に思っている)、かえってそれが品質の高さ、わかりやすさにつながっていたと考えているのですが、
冒頭でも述べたとおり、この本は正直言ってがっかりです。なんだか、やっつけ仕事でとりあえず出したという感じさえします。
謝辞を見ると、二人とも執筆は初めてということで同情するところはありますが、それを差し引いても・・・と思ってしまいます。
お勧め度は1とも思ったのですが、現在WebDBの本はほかにない(多分)ということと、
第1章については結構簡潔にわかりやすくまとめてある気がするので、2としました。