Oracle8i Javaプログラミング
書籍情報
著者 | 北嶋 伸安 |
発行日 | 1999年11月1日 初版発行 |
発行元 | 株式会社アスキー |
頁数 | 236頁 |
定価 | 2500円(税別) |
ISBN | ISBN4-7561-3242-1 |
評点
難易度 | ★★★★★★☆☆☆☆ | お勧め度 | ★★★★★★★☆☆☆ |
書評
Java+オラクルのアプリケーション開発に関する本です。
主にJDBCに関する説明と、その利用方法にページが割かれており、オラクル拡張の機能についても触れられているので、
オラクルを利用するなら、一般的なJDBCの本よりもこちらの方がいいように思われます。
オラクル拡張の機能についてですが、バッチ更新機能やプリフェッチ機能などパフォーマンス向上のための機能は、
基本的にoo4oと考え方が同じものが多いので、VBでoo4oを使った経験があれば、比較的すんなりと理解できるように思います。
そのほかの拡張機能も、オラクルの独自機能を使うためのものなので、オラクル自体を知っていれば問題ないでしょう。
説明もしっかりとなされているのですが、残念なのは、SQLJについて機能の紹介程度にとどまり、そのほかでは全く触れられていないことです。
副題が「JDBCとJavaストアドプロシージャ」なので、SQLJは範囲外なのかもしれませんが、
20ページほどでもいいので、1つの章を割いて説明がほしいと思いました。
また、もう1つのテーマであるJavaストアドプロシージャですが、説明よりもまずJavaストアドプロシージャ自体に魅力を感じませんでした。
PL/SQLを使った方がオラクルとの親和性が高く(オラクルの専用言語なので当然と言えば当然ですが)、はるかに記述性にすぐれているので、
特別な理由があるという場合以外は、わざわざJavaを使う必要性はないように思います。
もちろんこれは、Javaストアドプロシージャという機能に対する私の意見で、本の説明自体はちゃんとしています。