渋谷城跡
所在 東京都渋谷区渋谷3丁目
交通 JR渋谷駅より徒歩10分
歴史 渋谷城は平安時代末期から室町時代にかけてこの地を治めた渋谷
氏の居城跡とされる。大永四年(1524)正月十四日、扇谷上杉朝興と
北条氏綱が戦った高輪原の合戦の折、北条氏の別働隊によって焼き
払われたとされる。
渋谷城跡の金王神社
一言 城跡は渋谷氏の祖、河崎基家が寛治六年(1092)に創建した金王八幡
神社付近一帯であったとされる。今現在、巨大なビル群に囲まれその遺構
は全く残っていないが、当時は南に鎌倉道・北に青山道が通る交通の要所
であり、西に渋谷川が流れ周辺には数ヶ所に湧水がある湿地帯であったと
され、城としての好条件を備えていたとされる。
室町時代までこの地に続いた渋谷一族のうち、渋谷金王丸は源頼朝の父
義朝に忠節を尽くしたとされ、神社境内には頼朝が鎌倉から移植したとされ
る金王桜が残る。
金王神社社殿
境内に残る金王神社
(表記に一部、間違いがありました。頼朝の父は義朝です。お詫びして訂正します。2002.6.24)