初沢城跡
所在 東京都八王子市初沢町
交通 JR・京王線高尾駅より徒歩30分
歴史 正確な築城時期や築城者については、鎌倉時代この地域を支配した横
山党の椚田氏とも、現在この城跡の近くに位置する高乗寺の開祖で長井
大膳太夫高乗が室町時代中期に築城したともいわれるが、正確な事は
判っていない。
戦国時代末期には、北条氏照の八王子城支城群の一つとして位置付け
られ、小仏峠の監視等の役割を果たしていたと考えられるが、天正十八
年秀吉の八王子城攻めの折、初沢城も落城・廃城となった。
初沢城遠望
初沢城主郭跡
一言 城跡は高尾駅南側、みころも霊堂の西にある標高294mの初沢山に残
る。遺構は東西約100mに細長く伸びる山の尾根に沿って続く削平地内
に主郭・空掘・堀切等が確認出来るが、堀切等はだいぶ埋まってしまい、
辛うじて判る程度であった。なお、現在主郭を囲む様に道が出来ているが、
当時は帯曲輪として機能していたのではないか。
山頂へは幾つかの登り口があるが、みころも霊堂より菅原道真公の像を
抜け、高尾天神社の脇を通る道が判りやすい。ただし山城らしく、最後に
続く急坂は、かなり息が切れた。
堀切も土で埋もれ判りにくい