ゆびさき…… 

伸ばした指先が空をきる

どうして……

お前はいないんだ

 

 

あの日

伸ばした手が

お前に届かなかった

 

あの日から

俺の手は

行き場を

失くしてた

 

寒さに震える夜は

自分の身体を抱きしめる為に

この手は在った

 

もう誰かを求めて

この手を伸ばしたりはしない

できないと

そう思い続けてきた

 

 

 

伸ばした指先に

貴方が応えてくれる

再び俺は手を伸ばす

 

この両手にいっぱいの

貴方への想いを乗せて

 

この両手にいっぱいの

貴方からの想いを受けとめる為に