言の葉の精

いにしえ人の いう事は
言葉に魂 宿るとな
言の葉の精が いるという。
だから昔は 口重い
人が多きと 聞いている
嘘をついても 後々に
マコトになったと 人は言う

それを忘れて 昨今は
何と言葉が 軽くなり
言った言わない 醜きを
争う人が 数多いる
言の葉の精 泣いている
言霊嘆く この頃よ
天災地震 そのためか
人じゃどうにも なりはせぬ

いにしえ人の 言う事を
今こそ耳を 傾けろ
死して現に 見えねども
書き残したる ものがあり
そこに真実 残りたる
そこに言霊 残りたる
絵空事にて 見えたるが
真実語る ものもあれ
言霊宿る ものもあり

言の葉の精 笑う日が
いつか来ること 願うなり
 近頃のニュースで思う事です。パワハラの疑いを掛けられて言った言わないを繰り返している中高年の皆さん、昔は年を取ると無口になりました。言霊の怖さを昔の人は、現代人より知っていたのではないでしょうか?近頃の災害は、その罰のように思えてなりません。一番いけないのは、何の関係もない、一生懸命に頑張っている人が犠牲になる事です。何事も、私たちの言動一つに掛かっていると思いましょう。私もまた、言葉には気を付けたいです。

詩集のトップへ  このホームページのトップへ